夕飯を食べながら、両親が見ていたテレビを見ていたら、
庄内弁の話題がでてきました。
「もっけだ」
あいまい刺激なので、知らない人が聞くと
「儲けだ(もうけだ)」
に吸着されてしまうらしい単語です。
実際は、東京弁と同じ。
「もっけの幸い」の「もっけ」と同じです。
もっけ自体の語源は知りませんが、
「もの稀有」かなにかと思って意味は違いません。
「思いもかけない稀有さだ」
=「予想もしないほどまれなことだ」
=「あまりないことだ」
=「有り難いことだ」
=「ありがとう」
適当ですが、こんなイメージ変化です。
その番組では、「もっけだ」で「ありがとう」の
意味だとは紹介していましたが、
その返しは何もありませんでした。
そこでなんとなく想像したのが、
庄内弁人と北海道人なら、
言葉がぴたっと合うんじゃないかということ。
庄内弁人「もっけだ」
北海道人「なんもさ~」
――すてき!
東京弁圏ではお礼を言われたら
「いいえ」とか「なんでもありません」なんて
返しますが、なんとも味気ないです。
個人的に北海道弁で一番の単語を選ぶとしたら、
わたしは「なんも」です。
22年間生きてて、もっけの幸いなんて聞いたことなかったです
北海道はやはり「したっけね」ですよ!
「得たりや応」レベルかもしれないので
聞いたことがなくてもしかたないのかも
しれませんねえ。
それから「したっけ」系ですが、
「冬はきついけど、住むなら
したっけ北海道でしょや」
ならいいんですけど、
「今日はありがと」
「なんもさ、したっけな!」
にわたしはひっかかりを覚えます。
わたしの地域では、
「したっけ」は「したけど」と
同じで逆接のみに使うものでした。
順接の「したっけ」を初めて聞いたのは
岩手県の人と話しているときだったので、
個人的には順接の「したっけ」は
岩手県圏の言葉だと思っていました。
順接の「したっけ」、周りでは
結構使われてます?