わたしは普段、パソコンに向かいながら録画した番組を流しています。
何かを考えるときはつけませんが、
考えずに一定の作業をするときには退屈になるのでかけるのです。
でも、パソコンを使う作業は、基本的に片手にマウス、
片手にキーボードです。もしくは両手でキーボードで、
マウスを使うもう一本の手が欲しいと思うことすらあります。
物理的な意味で、手一杯です。
そのため、テレビを注視したり、リモコンを持ったりはしたくないので
CMもなるべく流そうとしていたのですが、
どうにもがまんできない種類があることを思い知りました。
お菓子やなにかの商品CMなどは意外と平気ですが、
一本調子でぐだぐだとしゃべり続ける保険がらみのCM、
商品名やなにかのフレーズを繰り返し続けるCM、
なぜか無駄に流れてくる韓国ドラマの番組CM、
有名人らしい人間が出てきて、商品よりそっちに重みを置いているCM、
詐欺まがい手法でやたら稼いでいる携帯端末ゲーム会社のCM、
耳障りな歌やCDなどのCM
あたりにはいらっときます。
そこでしかたなくリモコン……というよりも、
有線で接続しているリモコンもどきキーボードから
スキップボタンを探して押し、飛ばすわけですが。
CMが何秒で終わるか定まっていないため、
番組がはじまらない程度に飛ばしていると、
嫌なCMを飛ばしたら、別の嫌なCMが始まるという状況になることが
だんだん増えてきました。
あるとき、あまりにいらいらしたので
嫌なCMが出るたびに憤りのままにスキップボタンを連打していたら、
あっというまに番組が終わりました。
それほど見たかった番組でもなかったこともあり、
がっかり感よりもさっぱり感がまさりました。
嫌なCMまで見させられていらいらするくらいなら、
嫌なCMが入る番組自体を見なければいいというのは新しい発見でした。
いろんな意味で、番組はCMが作っているんだと感じたできごとでした。