一度は解体され、傷つき倒れた旧国立駅舎ですが、
その後、再建話が持ち上がりました。
……が。その再建話もなしになるようです。
その理由は、旧国立駅舎があると駅ビル作るのにじゃまだから、だとか。
まあ、フットインザドアというか、一度やってしまったものは
元には戻らないものです。
先っぽだけで済む話なんて基本的にありません。
ちょっと入れたらもっと行きたい、もっと欲しいと思うのが人の常。
二度と蘇生することはないのでしょう。
どうせなら、数百年後、今の時代の駅舎がすべて失われた時代に、
壊して保存しておいた国立駅舎の材料が見つかって、
「あの時再建されなかったから、こうして今見ることができたんだ。
皮肉なものだな……」
と未来人につぶやかれるような存在になってしまえと思います。