新しくできたセリアで、欲しかった単三電池スペーサーを見かけたので、
さっそく買って改造にとりかかってみました。
はんだごてを使うときは、いろいろ準備や余熱などの問題から
用事は一気に済ませてしまいたいところです。
というところでハンダでなにかするものをメモし、
材料などを集めて工作を開始します。
調子の悪いライトをもう一度あけてみたり、
USB電源でPCファンを回せるようにしてみたり、
永久電池をより電池に近づけてみたり。
そこで、すごく使いにくい導線に苦労しました。
導線も買うと結構値段がするので、
別の場所からとった線なのですが、
これがまたハンダがちっとも乗りません。
一応使ってみましたが、完成品は妥協しなければいけないような、
不恰好なハンダ付けです。
こんなくだらない導線、苦労してつかうのもばかばかしいし、
全部捨ててやっぱり本物の工作用導線を買ってこようかと決意しました。
でもその前に、と、ふと思いついて、
ハンダの乗りが悪い導線は、乗りがいい導線と何が違うのか調べてみました。
すると。
導線にははんだを乗せるものと、導線自体を溶接してくっつけるものの
二種類があるから間違えないように――なんて予想していたことは書いておらず、
『導線自体をよく熱してからハンダをのせればいい』と書いてありました。
まさかあ、たかがそんなことで。
と思いながらも導線を小手先で熱しつつハンダで触ってみると、
あれだけハンダがのらなかった導線に、溶けたハンダがするりと染みていきました。
まさか、そんな。
昔ハンダ付けを覚えたころは、ハンダごての熱は電子部品を壊すから、
よく熱されたハンダごてを部品の足に当てたら即座にハンダをつけて、
すくなく確実に、そして熱が伝わらないようにしろと言われていたのに。
熱することではんだが乗りやすくなるなんて、まったく考えもつきませんでした。
いままで使っていた導線に簡単にハンダがのったのは、
線が細い上に、材質が熱を帯びやすいものだったからでしょうか。
ずっと使い物にならない導線にハンダがちっとも乗らなかったのは、
線が太い上に、材質が熱を帯びにくいものだったからでしょうか。
これは常識がくつがえるような驚きです。
これで、まだまだある導線が利用できるようになったのが嬉しいです。
ハンダ。誤ハンダ。