タコやイカが貝の仲間だ、という話を聞くと、
蜃気楼の話が急におもしろくなってきます。
蜃気楼の『蜃』とは大きな貝のこと。
これが気を吐き出して楼閣を見せる、というので蜃気楼。
でも、貝がまぼろしを見せるなんて、
想像できますか?
でも、タコやイカが貝の仲間だとすると。
イカは自分のまぼろしを吐いて、逃げます。
タコは煙を吐いて、敵をけむにまきます。
蜃気楼の話は、タコやイカなら
突拍子のないものではなくなるどころか、
普通にぴったりしてしまうんですよねえ。
もしかすると昔は、煙り出す貝がいたのかも……
とまとめようとして、ふと思いました。
最初はサザエやカキのように一枚のカラだけのがいて。
二枚のもでき。
巻貝が殻をすてたらアメフラシになって、
煙を出す機能を獲得して、ツノも生えて。
アメフラシのツノがメンダコのツノのようなものになり、
からだはひらひらになり。
メンダコのツノがイカのミミになり、
ひらひらは水かきのように指とわかれて足になった……
みたいに考えたら、全部に筋が通せるような。
貝にも煙吐く種類がいても別におかしくないのかも
しれませんね。