お風呂を洗い、お湯を入れるボタンを押し、
お風呂場を出て扉を閉め。
なんとなく栓をしたか不安になったので扉を開けて
湯船の底を覗き込んで栓がしてあることを確認し。
適当に待って、それなりにお湯がはらさったころを見計らって
服を抜いでお風呂場に入ったところ――
お湯が、ありませんでした。
「なんで……!?」
思わずつぶやきますが、わざわざ栓を確認したにも関わらず、
どうもお湯を入れるボタンを押していなかったようです。
あわててお湯を入れるボタンを押したのち、どうしようか考えます。
外で待つのもばかばかしいですが、
中にいるのもすごい寒さです。
でもとりあえずお湯を汲んでそれなりに体を流しながら、
湯船のお湯を見つめ、冷たくてたまらなくなったので
中に入ってかけ湯をしながらたまるのを待ちました。
こんなばかなこと、このまえぶりの二回目だなあと不安に思い、
二か月くらい前かと思って調べてみたら、
前回お湯を入れ忘れていたのは去年の1月20日でした。
1年1か月前をこのまえ、2か月前程度と思うくらいの年月圧縮体感だったとは。
とかくこの世は恐ろしい……。