年賀状

気づいたら年賀状くじの発表があわったようで。
ずっと昔は楽しみにしていましたが、
ここのところは年賀状もないし、
もう遠いイベントになりました。

年賀状は、あけてもいないときに
あけましておめでとう　などと書かなくては
いけないのが気持ち悪かったですが。
このところはそれよりも、
書くことの苦しさが増してしまいました。

この人は結婚して……
この人はこどもができて……
この人はいい地位にいて……

幸せを思うとただ苦しいです。
そんな幸せな相手に、
ちょっと書いておく話も
見つけられません。

定職にもつけずり、貯金もろくになく。
働こうとしたところで笑われて終わり。
ただ生きていけるだけのはした金稼いだところで
何かあれば即終わりなので、
もうどうにもなりはせず。
家族になにかあればみんな終わりで
首吊って死ぬくらいしかないので、
もう病院に行くこともせず、
生きることもあきらめ、
ただバッドエンドに向かって
シナリオだらだら進めているだけ。
寝るときには
このまま寝ている間に、家族のだれよりも早く
死んでいますようにと願う毎日。
でも死にもせず、起きてはまだ生きていることに
がっかりするだけの生活。

そんなこと年賀状になんて
書けるものではありません。

昔は大人になったら年賀状の一パックも
送りあいするものだと思っていたのに
気づけば年賀状を送るような状況に
なくなっているとは。

過去の自分に、生まれるべきではないと
教えてあげたいです。