最近がっつりやってしまっていた、PS4のゲーム、
『ペルソナ5』をクリアしました。
◆◆画像16-10-13◆◆
時間の半分以上はお金稼ぎと、ペルソナ強化のために
○×キャンセルを繰り返していた気がします。
最後の最後で図鑑埋めのためにレア敵を出そうと
ラストダンジョンで8時間戦ったのにはめげました。
さて、一言感想は『結構おもしろい』というところです。
シナリオには2箇所にしかけがありました。
ひとつは、開始直後からよくわからずにもやもやしていた部分。
主役は異世界で捕まったらしいのになぜ現実にいるのか、
現実の警官っぽいものが異世界にいたのかどうなのか。
これの裏が示されるのは、ああ、まあそうなるかあといったところ。
意味があってそうなってるならそうなるしかないといった感じで、
別段驚きではありませんでした。
もうひとつはおなじみキャラの声。
ペルソナ合体の部屋の主の声優さんが亡くなって、
今回声が変わってしまったのですが、
それを知っている人にはわかるようなネタがあったときは、
思わず、あああ! と声が出ました。
これはおもしろかったです。
残りのストーリーや設定は……個人的に、好きではありませんでした。
特にモチーフが監獄で、心理学の監獄実験だか囚人実験だかを
やらされている気分で、ひどいセリフをはかれ続けるのが不愉快で、
途中途中で声を消したり文字を読まずに飛ばしたりしました。
話は結局デビルサバイバー2のようで目新しさはなく、
ボスデザインもデビルサバイバー2のようでした。
最初の方で地下鉄が暴走して脱線、というのも
サバイバー2の始まりを思わせたので、
わざと重ねているのかと思いましたが、重ねる意味はわかりません。
あそこから世界線が分岐したのでしょうか。
シナリオは主役たちが街の一端で動くのではなく、
日本どころか世界にまで知られてしまうのがなんだか気になりましたし、
不可能犯罪をどう事件にするのか、法で裁くのかというところが
微妙だったのがとても気になりました。
下手にリアルとは混ぜずに、お話はお話で
遠いところにあって欲しかったと思います。
戦う仲間キャラも猫と金持ちの娘以外は好きではなく、
特に金髪は性格も行動もおまけスキルの能力もいらだちました。
個人的にはペルソナ4のように、他の人は知らないけれど
自分たちだけで終わる大冒険、のようなほうが好きでした。
あとはこまごまとした感想を順不同で。
●よかったところ
・セーブがすぐに開けるのが便利。
→セーブできる場所では、オプションボタンでセーブ画面になります。
何かに話しかけたり会話をしたりがなくて、楽でいいです。
・ペルソナの所持スキル並び替えが便利。
→手持ちペルソナのスキルを並び替えできるのは、
見た目上気持ちよくていいです。
・バトルのコマンド保持が便利。
→バトルは選んだコマンドを記憶してくれるのが楽でいいです。
・合体後のペルソナレベルアップが早くなった。
→今回はさくっとレベルがあがるのが楽でいいです。
でも合体シーンは毎回入ってくるのが面倒です。
合体アニメも会話も要らないので、さっさと合体して
元の画面に戻ってほしいと思いました。
スキップ連打と△押しっぱなしというのは意外と面倒です。
・ペルソナの改造がしやすい
→今までのペルソナやサバイバーでは、弱いキャラを鍛えても
自己満足の弱いままでしたが、今回はスキルの付け替えや
改造がかなりしやすくなっている上、鍛えたら鍛えただけ
能力を発揮するようになっています。
自分の気に入ったペルソナを鍛えて強くして
使い続けられるようになったのはよかったです。
・戦闘中の、弱点ペルソナを変更できるのが便利。
→弱点がわかっていれば、弱点攻撃をできるペルソナに
ワンボタンで変更できるのは便利ですが、
その攻撃ができるペルソナが二体いた場合、
なぜか適当に作ったレベルを上げなくていいほうを選ぶのが
結構いらっとしました。
また、付け替えると戦闘中でもペルソナの並び順が
勝手に変更されるのはすごく使いづらいと思いました。
・ボス戦でやられたときの再戦が便利。
→一人パーティーでプレイしているときに
流れでボスまで行ってしまってやられてしまいましたが、
その場からボスと戦いなおしができるのはすごくよかったです。
できるなら戦う前に戻って欲しかったですが、
ゲームオーバーにならずに戦いなおしできたのは助かりました。
●わるかったところ
・ロードが面倒
→セーブはワンボタンでいけますが、ロードは
「メニュー」→「システム」→「ロード」と入らなくてはいけなくて
面倒でした。
合体で精査しているとむしろロードのほうがワンボタンで
開きたくなるので、キーコンフィグが欲しいと思いました。
・ペルソナの並び替えできないのがめんどう。
→スキルの並び替えができるなら、持っているペルソナの
並び替えもできるようにして欲しいところですが、
それはできないのが残念です。
一応、装備して画面を戻して、また付け替え画面に入って、
を繰り返すことで、任意のペルソナを一番上にもっていくことが
できるようになりますが、手間がかかります。
・日にちの経過が面倒
→知り合った人と仲良くなるには日数がかかるので、
なるべくダンジョンは少ない日数でクリアしたいところですが、
仲間たちはすぐにダンジョンから引き上げます。
入り口を冷やかして、「今日はここまでにしてまた別の日に
準備してから来よう」などと言い出します。
その割には日常に戻ると、「早くダンジョン行こう」と
何度もせかしてくるのもうっとうしく、
仲間の無能ぶりにはいらつきました。
準備なんか普段からできているし、入ってからでもどうにでもなるので
最初にダンジョンに入ったら、
せめてそのまま進むか戻るか選ばせて欲しかったです。
なお、人間ステータスを完全にし、コミュを全部フルにできたのは、
行動最終日の6日前です。
占いやマッサージなどをなるべく使っても本当にぎりぎりでした。
・仲間の邪魔が面倒
→主役の行動は昼と夜の二回できるのですが、
夜はかなり邪魔が入ります。
仲間と仲良くなるには昼も夜も精一杯動かなくてはいけないのに、
昼間食事に行っただけで夜には「もう寝よう」。
次の日出かける用事があるだけなのに、夜には「早く寝よう」。
なにも疲れるような行動はしていないのに行動をつぶされて、
そのセリフを聞くたびに本当にいらいらしました。
何もできないなら何もさせずに勝手に寝て欲しかったです。
・リュージの瞬殺がとにかく邪魔
→バトルで有利になるために先制を取ろうとすると、
レベルによってはそのまま倒してしまいます。
お金も経験も手に入らず、ペルソナ1体を入手して終わります。
これが、MOTHER2のように、レベル差が大きければ
こちらの勝利で、お金も経験も手に入る『YOU WIN』タイプだったら
有効な能力だったのですが、ただ敵を消し去るだけなのは
ほぼなんの意味もなくて、レベル上げにもお金稼ぎにも
ただ邪魔になるだけでいらつきました。
仲間の金髪は、この能力も性格もしゃべりも行動も
すべてがほとんど邪魔で不愉快でした。
・キャプチャーできない
→PS4にはキャプチャーできる仕組みがあるのに、
ペルソナ5では本体キャプチャーを無効にしているようです。
本編画面などはできなくてもいいので、
完成したペルソナの様子などはキャプチャーさせて欲しかったです。
・ベルベットルーム内の動作が微妙
→結構コマンド選択が出て、深いところに入っていくので
そこから抜けるために×を連打していると、
選択を抜けて外に出るか、部屋に行くかを選ばされます。
どこにも行かなくていいのでもう一度コマンド選択をさせてほしかったです。
また、ペルソナを引き出している最中に、間違って出したペルソナ、
持っている意味がないペルソナを捨てたくなっても
いったん別の場所に行って捨ててこなくては続きができないのは
とても面倒だと思いました。
いらないペルソナを捨てるなどのシステム画面は
どこででも開けるようにして欲しかったです。
加えて、いちいちどこかに移動すると画面の読み込みが入って面倒なので、
ロード&トライをひたすらこなさなくてはいけないベルベットルーム内では
ロードをしやすくするために、システム画面を開きたいと思いました。
・画面が暗い
→暗いマップだと自分と背景や敵の区別がつきません。
でも変に明るくすると目にきてしまうので困りました。
もっと目に優しくして欲しかったです。
・日常マップの目的地がわかりづらい
→特に学校内のどこそこへ行け、という指示のとき、
その場所がどこにあるのかまったくわかりませんでした。
ダンジョンマップでは目的地に「!」が出るのですから、
日常マップでも同じようにして欲しかったです。
・仲間の頭の悪さが異常
→異世界で泥棒に成功すると、戻ってきたあとで
盗んできたものを売りさばき、毎回豪遊します。
普段そんなことしていないのにいきなり豪遊するのは、
昔から銀行強盗などのあとでやりがちな行動です。
つまり、ものすごく目立つ行動です。
場違いな場所に場違いな人間が行くわけですから、
店員の目に留まって記憶にも残ってしまいます。
すると日時が特定されやすく、行為があった日との関連性を
疑われやすくなります。
怪しい行為をしているからこそ、普段と変わらないように
慎重にすべきだと思います。
誰でもわかるようなこんなことを繰り返す、
高校生らのバカさにはうんざりしました。
それから、普段の発言も。
誰が聞いているかもわからない場所で、「怪盗団の仕事は~」とか
「怪盗団として~」とか、言ってはいけない言葉を
簡単に口にしてはばかりません。
チャットでも単語を出しまくります。
デジタルならアメリカなどの文章検索にひっかかるかもしれませんし、
口に出しては誰かに聞かれないとも限りません。
たとえば「怪盗団」を「ティーパーティー」に置き換えて、
「今度ティーパーティーいつ開く?」とか
「ティーパーティーで集まろうぜ」とかにすれば
人前でも話せるし、誰に聞かれたって後ろめたいこともないでしょう。
なぜ、頭がいいと言われるメンバーもそんなことを指摘しないのか。
バカをやりつづけるのかが納得できなくて、
プレイしていて本当にいらいらが募りました。
誰か止めればいいのにとめもしない、
頭すかすかのメンバーやシナリオの考えがわかりません。
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全体をまとめると、ストーリーは変に現実に寄ってしまったせいで
現実との齟齬が気になり、
仲間たちのばかな行動が気になり、
いろいろな相手からひたすら侮辱されるのでやっていて気分が悪いですが、
ゲームのシステムとしては今までで一番というほど改良されているので、
シナリオを気にせずアクト&レスポンスだけを考えてプレイすれば
楽しめると思います。
本当に終わりまぎわのしかけもよかったので、
終わってみるとまた気分が違います。
全部では『結構おもしろい』ゲームだったと思います。