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直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

古事記伝を見る

2018年04月26日 | ちょこのひとかけ


日本側資料から見る邪馬台国のまとめは、
とりあえず終わりにできる場所まで書いたので
あとは因む話をいくつか追加して、
全体の流れを整えたら修正開始です。

というところで、邪馬台国の研究中に興味が出てきた古事記を
読んでみようかと思ったら、
名前だけは知っていた本居宣長が『古事記伝』という
古事記の本を書いていたと知りました。

もしかしたらわたしが解読したことなど
すでに書かれていたのかと思ってすこし見てみたら、
別にそんなものは載っていませんでした。

ちらっと見たところだと、それぞれの単語を狭窄的に調べて、
本居宣長が思ったことなどの注釈をひたすら入れ込んだだけのもので、
『文章全体と文脈から見てここの意味はこう』、とか
『これの記述の年号は、外国の石碑や文献などと対比させられるから、
これは事実として確定できる』とかの、
全体的な解読的作業は一切おこなっていないように見えました。

地名についてどう考えているのかと、その場所だけを探してみたら、
別のところにはこんな話がある、こんな地名は別にもある、
ここではないかもしれない、と言うばかりで、
旧地名の復元もせず、比定もしていませんでした。

単語の解釈も、変な意味にしたり、自分の解釈にあわなければ、
ここにはこんな文字があったものの抜け落ちたのではないか
という話を出してきたりで、なんだかがっかりしました。

これが、それほど有名になるような本なのでしょうか。
まあ、これがあったせいで今に続くなどの
波及効果があるのかもしれませんが、わたしにはわかりません。
むしろ、一人でやることの限界を見せ付けられた、
というような気もします。

それを思うと、今のネットに象徴される集合知とは
すごいものだと思います。
ネットを見れば地図も見られるし、地図上に線だって引けます。
一人ではどうやって集めたらいいかわからない
神社の由来や、外国の本の内容だって、調べることができたりします。

そういう点を思うと、時間が経るにしたがって
文献などは散逸していくものの、
残っている資料にはあたりやすくなって、
現在も研究には結構有利かもしれないと思います。


そんな集合知のおかげというか、なんというか。
前に神様の名前を調べているとき、近くにあった天皇の名前を
一応古事記や日本書紀を見てみました。
そのとき、ちらっと、これと同じ内容が
別の天皇の名前で書かれていたような、と思いました。
でも別に興味なかったので詳しく検討はしませんでしたが、
今思うと、あれは実際同じ天皇のことを分けて書いているのでしょう。

最近、神社と神様の研究が形になってきて、
結果が出せるようになってきたと感じます。

神様の情報というのは基本的に、
一箇所にまとめて書いてあったりはしません。
たくさんの神社、たくさんの神様、たくさんの由来、
たくさんの伝説に、ばらばらにして書かれています。
それを集めて似たものを集め、分析していくことで
神様の元情報を復元していきます。
これと同じ手法で、古事記の天皇の情報を復元できるのかもしれません。

読んだというほどは読んでいませんが、
どうも古事記は、わたしが知っているロジックに近いもので
書かれているように感じます。

都牟刈の大刀とは本来どんな形なのか、
天孫降臨の地は本来どこなのか、
イザナミの墓所は本来どこらへんにあるのかというのも、
読んで考えればわかります。

その結果、古事記中の結構古い場所の記述で、ひとつ、、
場所・年代・人物を確定させられました。
この情報と、今まで調べてきて、
正体や本祭地がわかった八柱くらいの神様の情報があれば、
天皇自体のことは今はわかっていなくても、
天皇が神様と関わる記述が出ることで、
時代と場所を知ることができるかもしれません。

今思うと、竹取物語の不明箇所解読にしても、
神様情報の復元にしても、
なんだか暗号解読みたいで意外と楽しんでいることに気づきました。

天皇や歴史なんかにはまったく興味がないのですが、
暗号解読みたいに読めると思ったら、
古事記を読むことに対して結構興味がわいてきました。

でも本居宣長が研究終えるまでには35年かかったというので、
下手に手をつけたらめんどくさそうでためらいも感じます。

……わたしが有名人で、研究成果が多少なりとも他人から
トンデモ論と笑われずに省みられるような位置にいて、
研究か解読情報がお金になるような立場だったならなあ。
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