直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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伊勢神宮の本祭神・アハ

2018年04月25日 | ちょこのひとかけ


伊勢神宮というのは、あれだけ大きいわりによくわからない神社です。

まず、鳥居に額がない、名無し鳥居だということ。
次に、内宮外宮で女性神を祀っているはずなのに、
外宮は千木と鰹木が男性神を示しているということ。

これらから、本来の祭神は別のものである、と考えるしかありません。

神がどういったものであるかというのは、
神社の由来や伝説、実際の行動に現れるものですから、
伊勢神宮の特徴、

・天皇は大事にしているはずなのに、明治まで在位中に行ったことがない。
・私幣厳禁、個人でお願い事をしてはだめ、というルールがある。
・外宮→内宮とお参りするルールがある。

というものに、本来の祭神が関連すると考えられます。

外宮→内宮とお参りするのは、
本来は外宮の神のほうが格が上、ということでしょう。
そしてこの神は、今は女性とされていますが、本来は男性です。

これを念頭において、本来の神様を探してみます。


神社の由来や伝説に、神様自体の伝説などは
世の中に盛りだくさんです。
でも探し続けたところ、当てはまりそうな女性神を見つけた、
というのが先日までの話です。

この女性神は、国の安定のためにと立てられたものの、
その後、主流からはずされてしまった、という伝説を持っています。

・女性神のメイン役割が、国の安定、国の守りである
・天皇と関わるものの、大事にされなかった

というところが神宮のありかたととてもよく重なる上、
こんな伝説を持った神は他にいなかったので、
まず、この神様が本来の祭神で間違いないと思います。
その名は、というと、名無し鳥居に象徴されるように、わかりません。

まあ、わざわざ隠しているくらいなので、
わからないんだろうなあと思ったのですが。

わたしはどちらかと言えば神道よりの人間で、
基本的に運命論者で、何かが起こるのは
何か意味があるのかもしれないと考えてしまいます。

わたしが今回これを調べたこと、
普段人生に何らかの導きがあるように感じることは、
もしかしたらこの神由来のものではないか、
神様の導きがあるのなら、名前はわかるのではないかと
ちらっと思ってしまったので、もっとがんばってみることにしました。


そこで、ひたすらこの話に関わりそうな神様を調べ、
神社を調べ、由来を調べ、伝説を調べます。

……と。どうにか似た話を見つけることができました。
でも、続く伝説に、その神様は注連縄とは関わらないとあったのです。

まさかそんなことがあるものかと思って、
半信半疑ながら調べてみたところ、
伊勢神宮にも注連縄がないとのことでした。
こんな偶然があるのでしょうか。

伊勢神宮は
・天皇は大事にしているはずなのに、明治まで在位中に行ったことがない。
・私幣厳禁、個人でお願い事をしてはだめ、というルールがある。
・外宮→内宮とお参りするルールがある。
・注連縄がない。
という特徴があって、

女性神は
・天皇と関わったものの、大事にされなかった。
・女性神のメイン役割が、国の安定、国の守りである。
・何か(おそらく男性神)より地位が下にあった。
・注連縄と関わらない。
という特徴があります。

偶然にしては重なりすぎているので、
今のところ、この女性神が、伊勢神宮の本祭神だと思います。
外宮が男性神をあらわしているということは、
女性神より上にあった存在は、男性神だったのでしょう。

伝説はものすごく古いものであったため、
解読にすこし不安は残るのですが、
わたしが今回調べたことに意味があるとするなら、
唯一名前に見えた文字列が、この女性神の名前なのでしょう。

というところで、伊勢神宮の本祭神の基本名は『アハ』です。

その他にも一般的な神名変化を起こした呼び名があるのでしょうが、
大本はこれです。
これが神様の名前なら、一応神道寄りの人間としては
出すのはどうかとも思いましたが、
これが神の導きなら、むしろ調べて出すことを望まれていたのだと思い、
書いてみます。
ただし、今のところの研究の結果であって
読み違いや新資料を見つけたら結論は変わる可能性があります。

今のところは正直、自信はあります。
外宮に祭られている神がどういう存在なのかも、
なぜ内宮にその神が祀られているのかもわかります。
でも、現在でもそれを隠す理由がわかりません。
いまや、どこの国でもあると言えばある話でしょうに。

伊勢神宮の『よくある質問』には載っていませんでしたが、
できることなら、外宮の神は本当に女性神だとしていいのか、
神名にかけて言えるのかと訊ねてみてほしいものです。

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