直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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危機回避能力で行け

2007年09月15日 | ちょこのひとかけ


わたしは内勤で修理をしたりするのですが。
たまに外勤の修理の人から電話がかかってきます。

回線をつないだ瞬間、
「なじょすたらええべかー!?」
むこうさん、かなりテンパってます。
天然パーマです。うそです。

人が足りないとき、そのジャンルの機械を
いじったことがない人が回されることも多々あり。
行かされるほうは冷や汗ものです。
(たとえば、チェーンソーしかいじったことのない人が
 魚群探知機の修理に行かされるようなものを
 想像してください)

そこで途方に暮れた人がかけてきた電話を、
わたしがとることもあります。
一般人を相手に電話するより、
グループ会社とはいえ関わりのある人と
話しているほうがよっぽど気が楽。
でも、わたしがわかっていても、
それを言葉で伝えるのは非常にむずかしいのです。

たとえばあたり一面にネジがあり、
そのうちのひとつが調整ネジだとすると。
そこの製品にはどこにもネジの番数など書いていないので、
「上から10センチ、右から12センチくらいの――
そう、そこを左、もうちょっと上!」
なんてガンダムのラスト近いことをやらなくては
伝わりません。
しかもわたしはニュータイプではないので
相手の状況が見えません。

最悪は修理の人が、お客さんの言葉を信じて、
本来のものと違う機種を言っていることがあるので
もはやどうにもならないことすらあります。
うまくなおればお慰み。

もちろん、電話も無く孤軍奮闘した結果、
修理失敗することもあります。

という報告がうちの所に入ると、上司が言うわけです。
「ははは、ばかだな」

……え~。

そもそも修理手順書自体に
間違ってるところがぼこぼこあるんだから
その通りにやったら間違ってもあたりまえなのに。
わたしたちは普段からやってるから、
なんとなくでもわかりますが。
初めての人がやったら途方に暮れるでしょう。


というところで、
わたしは手順書を書き直してくださいと何度も言うのですが、
今までずうっと直りません。
それなら、とわたしが作ってもみたのですが、
配信もされず、黙殺されました。
設計部は設計部で値段を安く上げることだけしか考えず、
大事な場所に安い部品を使います。
そのせいで販売直後に壊れての修理料金が
かさんでいるのに、修理部門は別部署なので
なんにも見えはしないのです。
しかも修理はしづらい、お客さんも型番もわからない。
だめなところはてんこ盛りなのに、社員様はいいます。

「修理失敗するのは、修理担当がヘボだからだ」

ヘボなのはだれなのか小一時間問い詰めたいですが。
そのわりには、
「なにか製品や修理で問題があれば言うように」
とお達しだけだしてくるのが気違いじみています。
どれだけわたしが言って、そのなにを聞いて、
それでどうしたいのかと。


一人が間違えたところは、必ずほかの誰かも間違えます。
わたしは教師の勉強もしたので、
だれかが間違えたところこそ、
見るべきところなのだと思うのですが……。
会社の人はそうじゃないみたいです。
『一人間違えたのは、そいつがバカだからだ。
 ほかにそんなことをする人間はいない。
 もしいたら、そいつもバカなのだ』
それだけです。

この会社、いったいなんなんだろうと思います。
危機回避能力というものをどう考えてるのかと
つくづくうんざりしてきます。


……もう、最近は言うのもやめました。
言ったら言ったでなにか変わるんじゃないかと期待するので、
言わなければなにも期待せずにすみます。
わたしがどんな資料を作ったところで
ゴミ箱送りになるんだから、もう作りません。


今ならなぜ、共産主義が倒れたのか、
身をもってはっきりわかります。
自分がどんなにやってもどうにもならないなら、
やるだけむだです。

位が上のものはなにもやらなくても、
位に応じたお金が入るのは
見ているだけでやる気を奪います。
自分がやらなくてもどうにでもなるのなら、
やらなくていいです。
カスタマセンターの空気が死んでるのは、
みんなそんなことを思ってるからなのでしょう。

最近、会社がつぶれて、
いまのさばってる連中が派遣にでもなったら、
さぞや笑えるだろうなあと
そんな想像してばかりいます。


とにかく疲れました。
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