おせちに入っていたあわびの内側のきらきらを
どうにかはがして螺鈿にできないものかと考えました。
長いことかかってどうにか調べたのは、
とにかく貝殻を煮続けることだというので、
ストーブの出ている今こそ、と煮てみました。
その結果……長く煮ると、貝殻部分が弱くなって
ぼろぼろとはがしやすくなってはくれましたが、
逆に螺鈿部分は硬いままで、うまくはがれてくれませんでした。
これなら、外側部分を回転機械で削ってしまうのとかわりません。
しかもあわびの内側のきらきらは厚くはなくて、
これをどうしたらいいものかと途方にくれました。
螺鈿でもっぱら使われるという夜光貝は
きらきら部分が厚いと聞くので、やはり扱いやすさが違うのでしょう。
何年も持ち続け、考えつづけたのがこんな結果になって
とても残念でがっかりですが、試せて納得したといえば納得しました。
いつか夜光貝を食べることでもあれば
その殻をいじってみたいと思います。