直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

時間が存在しないこと

2020年04月05日 | ちょこのひとかけ


最近またどうしても集中できなくなって
ただ時間をつぶすためにネットを眺めていたら、
世界に本当は時間などない、という話を見ました。

魔術的な話でも、昔から時間はまぼろしだと言われるのですが
まったく実感はできません。
でも、時間というものがニセモノで、本当はそんなものないのだと
魂で実感できれば意識が一段あがる、というようなことが言われます。

では、いったい『時間は存在しない』とはどういうことなのでしょうか。

たとえば、本は、最初から最後までが書かれて存在します。
それに時間を与えるのは、読む本人の『読む』という行為であり、意識です。
あるいは、レコード円盤には全部の音が記録されていますが、
音が聞けるのは針がおりているところだけ。
それが人の意識です。

あるいは、パソコンの動画ファイル。
最初から最後までの映像はすでにひとつになっていて
シークバーのカーソルがあるところだけ再生されます。

とすると、アカシックレコードのレコードは、
レコード円盤だとしても説明がうまくできそうです。
ならば、世界の歴史は初めからすべてできていて、
すべての時間は重ねの状態にあるだけで、
意識の針を飛ばすことができれば、未来も過去もわかるのでしょうか。

世界はもうすべて完成していて、
すべての人がそのレコードを再生しているだけ……
と考えると、違和が生じます。

これまでにも、人の創造物の中で、平行世界の存在というものが
言われて来たからです。
すべての結果と可能性と時間がひとつに交じり合っているならば
平行世界などが生まれるわけもありません。

この矛盾を解消できる考えはなにかあるでしょうか。


ふと思えば、この世がレコードを再生しているだけのようなものだとして
その針は誰のものなのでしょうか?
意識は誰のものなのでしょうか?
針がレコードの最後まで行ったら、その後はどうなるのでしょうか?

……というのを考えたら、はっと思いつきました。
たとえば一定の地点で終了となり、二周目に入るもの……ゲームです。

恋愛ゲームなんかにしても、ある一日は実際の一日ではありません。
移動は何度やっても時間経過が起こらず、
移動後にお店に入ったり人と会話したりと
時間経過行動を行ったところで時間が動きます。
つまり、時間は存在するけれど、まぼろしです。

そして一日は一日でなく、そもそもプログラムにいちにちいちにちが
登録されているわけではありません。
それに、選択肢によって、別のルートも発生します。
別のルートが発生することもあらかじめプログラムされているので、
レコードのようにあらかじめすべてが決定されていると考えるのではなく
プログラム内での自由な分岐も発生できることになります。

……ということは。

こう考えると、思いつくものがあります。
かつて、自殺のこころと生きる意味を考えたとき、
この世界はシミュレータの中なのかもしれないと思ったのでした。
この考えと、また同じところに重なります。

では、なにをシミュレートしているのかと考えると、
幸福量です。

一定の幸福量を用意して、そこに人間を入れてみたら、
最終的に幸福量はどうなるのか。
奪い合って定量を保ち続けるのか、それとも奪って殺して
総量は減っていくのか。
それともみんな愛し合って、総量は増えていくのか。
それを、たくさんのコンピュータで同時に計算しているのかもしれません。

わたしも世界もプログラムが生んだまぼろし。
時間も存在しているように見えるだけ、プログラムされているだけ。
この世界で言えば、パソコンの中、ゲーム世界の住人であるだけです。

それを悟ったからといって、ゲーム世界の住人が
ゲームの外のものを見られることはありません。
やはり一度キャラクターとしての終わりを迎えなくてはいけません。

こう考えると、時間がにせもので、世界に分岐があり、
平行世界もあるというのがひとつにまとまるはずです。

死んだらプログラムの人間として終わるのか、
それとも恋愛ゲームのようにまたすべてを失って
だれかのプレイヤーの行動に対し、反応を返す役割をするのか、
はたまた、バーチャルリアリティを体験していた
外の世界の人間として目を覚ますのかはわかりません。

でもやはり、周りの人が死んでしまうのはおそろしいので
わたしから、なるべく早く死なして欲しいものだと思います。
もう、時を過ごすのがとにかく怖くてたまらないのです。
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