直列☆ちょこれいつ

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レビュー:九龍妖魔学園紀

2010年12月27日 | レビュー系


PS2のゲーム、『九龍妖魔學園紀』をクリアしました。
改良を加えた再販版も出ているようですが、
プレイしたのは最初に出たほうです。

一言感想は、『おもしろくはあるけれど』といったところです。

手放しで楽しめない原因は、ブラックボックスです。
ゲームのシステムや、プレイヤーの行動に対するレスポンスは、
普通にプレイしていたらほとんどが闇の中です。
この状態ではろくにプレイもできません。
けれど、どういう内容がどこに影響を与えているのかがわかれば、
それはそれとして楽しめるようになります。
つまり、楽しむためには攻略本や攻略サイトなど、
ゲーム外での攻略情報が必須になるのですが、
これはゲームのあり方としていただけないと思います。

たとえば、主役がダンジョンに入るときに
一緒に仲間を連れて行くことができます。
仲間は主役のパラメータをアップさせ、
ついでに何回か特殊技を使ってくれます。
はじめは二人しかいませんが、話を進めていくうちに
仲間を増やすことができます。

わたしは、冒険パートで手に入れたアイテムを
機会があるときにあげて、好感度を上げて行き、
好感度が一定以上になったとき、話のいつでも仲間になるのだと
思いながらプレイしていたのですが実のところまったく違いました。

プレゼントなんて基本的にはできず、
すべてはラブゲームのように会話中の選択肢で
ほとんどが決まっていたのです。
選択肢を間違える、仲間になる一度のタイミングを逃すなどすると、
その後のゲーム中では一切仲間にならないという厳しい仕様でした。

ほかには、レベルアップしてもHPと行動力がすこし増えるだけで、
その他の能力は一切増えません。
能力を上げるには、レベルアップしたときにもらえるポイントを
ステータスに割り振る必要があるのですが、
もらえるポイントは仲間や自分のステータスによって
多くもらえるというのも攻略情報を見なければわかりませんでした。

どのパラメータがどういう意味を持ち、
それがどういう結果につながるのかが
ゲーム内ではまったくわからないのはとことん微妙でした。


ダンジョンでは意地悪な罠を、主役がマップ内オブジェクトを
操作することによって解除して先に進み、
マップで敵と戦闘していくというものです。
でも、罠解除のヒントとなる文字は、
ステータスをあげていなければ読むことすらできません。
その状態で入ったら、基本的には死ぬだけです。
ステータスをその場で振るのもありでしょうが、
そのステータスはそれだけしか役に立たないので
どちらかといえば振りたくありません。
読めたところでその内容がプレイヤーには意味がわからないことも
多々あるので、いっそまったく振らずに、
攻略情報を見てプレイしたほうがよっぽど楽です。
その点でも、ゲームをプレイしているという気分はあまりしませんでした。

敵も、新しいマップにいくといきなり強くなり、
うっかりダメージを受けるとそのダメージで死ぬか、
追加効果でなにもできなくなってなぶり殺しにされるか
という終わりがかなりありました。
プレイ感もなかなか厳しいです。

お金稼ぎのしかたもまったくわからず、
欲しいアイテムの入手法もよくわからないまま進んでいましたが、
これも攻略情報を見て初めてわかったことでは、
ダンジョンの中でやれという人からの依頼を受け、
そこでもらえるアイテムを依頼者に渡さずに、
自分がかっぱらうことでアイテムを入手するというのが
普通の手段らしくて驚きました。
こんなこと、自分でプレイしていただけでは思いつきませんでした。

けれど、この依頼というのがとてもばかばかしくて微妙です。
依頼者は固定で、同じ人が何度も頼みごとをしてきます。
それも、『1ダンジョンの3番目の部屋の入り口で、
東を向きながら塩を舐めろ』といったばかばかしいもの。
主役がその動作を行うと、なぜかセーブ部屋の宝箱に
カツ丼や何かが出現するので、それを手に入れて
依頼人に送りつけるなどで、まったく意味がわかりません。

ちらっとネットで見た話だと、
製作者が、モンスターを倒してお金が手に入るのは
現実離れして嫌だから依頼でお金が入るシステムにしたとのことですが、
部屋で塩を舐めたりやきそばパンを食べたりしたら
異空間の宝箱にタコ足やラーメンが出現するというシステムのほうが
よっぽどわけがわかりません。
それなら敵を倒すごとに、主役の所属する団体から
ファイトマネーが送られてくるとか、
主役が敵の一部をもぎ取って所属団体に送り、
それをお金にしているという簡単な設定をつけるだけで
十分だったのではないかと個人的には思います。

なんとなく、ゲームをやっているというよりは、
参考書を見ながら練習問題を解いているような気分になりますが、
ゲーム自体のシステムは他のゲームにはないもので、
なかなかおもしろくはありました。

シナリオの選択肢やゲームシステムは
すべて攻略サイトを見ながらやるものだと割り切ってはじめれば、
結構楽しめると思います。
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