外国の刑務所の番組見ましたが、
刑務所はほんとにあんなものでいいのかと
なんだかやるせない気分になりました。
人を殺して刑務所に入って、そこで手厚い職業訓練を受け、
人と接するときの訓練も受け、
入るときでは考えられない能力をつけて、
出た後は刑務所で学んだことで職につき、
まっとうに生きていくのだそうです。
人を殺したからこそ、
職業訓練を受けられ、
対人訓練を受けられ、
職に就け、
まっとうな人生を歩める……。
じゃあ殺したほうは、
『おれがあいつを殺したから、おれはまっとうに生きることができるんだ。
おれの人生はあいつを殺したことでよくなったんだ。
あいつはおれの人生をよくするための材料で、
おれがあいつを殺しておれの人生に使ってやることは
いいことなんだ』
となるのではないでしょうか。
別に殺されなければいけないような人生を
歩いていたわけではない人が殺されて、
そんな人を殺した者が、殺さなければたどり着けなかった
幸せな人生に到達してまっとうに生きるというのは、
個人的にはすごく不愉快です。
他人の命と人生、その周りの人生も狂わせたのですから、
殺した本人は、それまで以下の人生を歩まなければだめでしょう。
他人を殺したからこそ手厚く保護されて、
殺していなくて真っ当な人生を歩めないものよりも
いい人生を歩むなんて、それではまるで『殺し得』です。
人を殺した者って、それほどまでに大事にしなければ
いけないものなのでしょうか。
人もきずつけず、それでも苦しみながらどうにか生きている人の方を
そんな犯罪者を救うよりも先に、救うべきだとわたしは思いますが……。
世の中やったもの勝ち、目立ったもの勝ち
ということなんでしょうかねえ。