音景、とはわたしのイメージだと、
身の回りに聞こえる音で、
『日本の音景』というと、
聞いたら「ああ、日本の風物だなあ」
と思うような音のことを言っています。
ただの音なら、虫の声と混じる風鈴の音色や
石畳をげたでからころ歩く音、
遠くから聞こえてくる祭り音、
朝ごはんのおなべがことこという音、
なにかを切るまな板と包丁の音、
駅で駅員さんが切符を切るちゃんちゃんする音
などが、わたしは好きです。
でもそれではミクで歌えないので、
わらべ歌などを音景とみなして
ミクに歌わせてflash化しようとしているのです。
それがわたしの『日本の音景』シリーズ。
未着色の絵は残り2枚です。
◆◆画像08-05-26◆◆
『日本の音景』シリーズ用にと
描いてあった線画に着色です。
歌は火の用心のうた。
元人物が小さかったので
細部に気をつけなくてよかったせいか、
全部の彩色までは5時間くらいだったみたいです。
むずかしかったのは黒の差。
人物の黒と背景の黒を、どれをどの程度黒にするかで
色の調整にそれなりに迷いました。
次には光の黄色。地面に円を描いて、
懐中電灯からは円錐が伸びて、
重なっているところは
すこし濃くなるようにしたかったのですが、
うっかり光の範囲の中に
電柱なんて描いていたせいで、
電柱にあたった光がどうなるのかを想像するのに
すごく手間取りました。
そのせいで地面の円はなくなっちゃうし……。
でも意外とかわいく描けたと思います。