連休にドライブにでも行こうということになりました。
どこかある? と訊かれて、思い出したのは
前浴衣の絵を描くときに、古い和式町並みで調べたら出てきた、
千葉の佐原です。
いつかまた古い町並みが欲しくなったとき用に
写真を撮って資料化しておくのもいいかもしれません。
というところで佐原のルートを調べたら、途中に名前を聞いたことのある
牛久大仏があるのでそこらへんと、
近くにダムがあるかどうかを見てみたら
すこし離れたところに利根川河口堰があったので
そんな感じをめざすことにしました。
わたしと友達の計画は基本的にいいかげんです。
当日の朝。それなりに寝られたので、体はまともに動きました。
いろいろな荷物を車に載せて出発します。
東京都心を抜けて、ディズニーランド横を通って千葉へ。
横が壁だらけで交通量も多いところを抜けたら、
インターの看板が見えてきました。
わたしたちの旅行ではいつも時間が変になって
お店に寄れないことが多いので、見かけた酒々井インターへ寄ります。
そろそろ時期かと思って見上げていたら
柱の上にツバメをみかけました。
やはりそんな時期なんですねえ。
インターでお土産などを見て車に戻ると、カーナビを前に友達が言います。
「で、ここからどこいくんだっけ?」
「ダムだよ、ダム」と答えると、
友達はダムのことなどすっかり忘れていたそうです。
カーナビにセットするためにダムカードを配るダムを
スマートフォンで調べると、ここの近くにもあると言います。
……そんなわけがありません。
わたしもスマートフォンで、わたしのもらったダムカード、
もらってないダムカードのマップを呼び出しますが、
やはり近くにはありません。
どういうことかと考えると、どうもわたしがマップを作ったのちに
ダムカードがもらえるダムが増えていたようです。
というところで、ダムカードのほうへ目的地を変更します。
高速を降り、走っていると、回りが広い田んぼになって行きます。
日常では見ない景色にちょっとわくわくしてきます。
◆◆画像17-05-09_001◆◆
さらに走ると風車。
寄れるならちょっと寄ってみようと言ってみると、
ちょうどその近くにダムカードの場所があると言います。
◆◆画像17-05-09_002◆◆
ひとまず風車を見、戻って駐車場そばの売店で声をかけ、カードをもらいます。
普通のダム管理場所はお役所仕事なので休みの日は休みになってしまうため
休日ドライブではダムカードはもらえないことが多いのですが、
こういう風に配布場所を休日開いているところに委託して
休みの日でももらえるようにしてくれるのはありがたいと思いました。
ここは西印旛ダムで、近くに北もあるというので北へ向かいます。
ついた先は、水産センターです。
◆◆画像17-05-09_003◆◆
もらえる場所はうなぎ店のようで、
本当にこんなところでもらえるのか疑問でしたが、
おそるおそる声をかけたらもらえました。
……うなぎ。
ドライブに出る前、成田あたりはうなぎが有名だから
行ったら食べろと両親に無駄に推されました。
わたしは、お高いし時間も合わないかもしれないので
ひたすら拒否しましたが、気づけばちょうどこの場所、この時間です。
そんなことを友達に言ってみたところ、
スマートフォンで調べ始めます。
結果を見たら、この場所もそれなりに有名っぽかったので
せっかくだからと食べていくことにしました。
注文から出てくるまでに30分くらい。
かなり待たされて出てきたものははすごく量はすくなく見えて、
やはりお高いものはこういう風なのかと思いましたが、
食べ終わってみたら結構おなかいっぱいになっていました。
友達も同じように考えていたらしいので、
見た目は少なそうに見えても食べたら多くなる
なにかの魔法的なものがかかっているのかもしれません。
次の目的地を探すと、新ダムカードがもらえる場所が
さらにあったのでそちらに向かうことにします。
その途中、途中で面白そうな場所があったので停車。
横利根閘門だそうです。
◆◆画像17-05-09_004◆◆
おうりね ではなく、利根川の横で、よことね。
閘門は水戸のアレと同じ発音でロック、
水量で船の上げ下げをする設備です。
見てみたけれど、船は中に入っていませんでした。
その代わり……ではありませんが、
かなり釣り人がいました。
それから次のダムカードへと向かっていると、
道脇におもしろそうな橋が見えたので停車しました。
水郷・潮来あやめ園だそうです。
『うしく』かと思ったら、『いたこ』だそうです。
『こ』の方は、前に朝来に行ったことがあるので
『あさご』と同じ『来』として理解できますが、
なぜ潮が『いた』なのかはわかりません。
ここはあやめが咲くころにあやめ祭りをやると書いてありましたが、
時期がはやかったようで、ただの草ばかりでした。
ただ、藤棚の藤はきれいに咲いていました。
◆◆画像17-05-09_005◆◆
そこから近くの駅に行き、観光案内所で霞ヶ浦(北浦)のダムカードを入手し、
せっかくなので道の駅いたこにもよって、ちょっと食べ物を買ってみます。
次はルート上、利根川河口堰へ……と思ったのですが、
そっちへ行って霞ヶ浦(西浦)へ戻ると、
どうも時間がオーバーしそうです。
佐原と牛久かダムカード、どちらを選ぶかと言われたので
ダムカードを選ぶことにしました。
そしてすこし離れた霞ヶ浦(西浦)のダムカードへ。
◆◆画像17-05-09_006◆◆
このあたりで、友達が最近スマートフォンを変えてから
やりはじめてはまったというポケモンGOの操作をわたしもやってみます。
ダムカード後は利根川河口堰へと向かいます。
途中はたぶん、ものすごい葦の原っぱがありました。
◆◆画像17-05-09_007◆◆
古代の文献を読んでいたら、関東なんてじめじめして
葦が生えているくらいといったような文章があった気がしますが、
昔ならこれよりももっと広く、
葦ばかりが生えていたのかもしれないなあと、
はるばる広がる葦原を見ながらしみじみ思いました。
そして利根川河口堰へ。
◆◆画像17-05-09_008◆◆
中には、最近ではペットボトルを組み合わせて
入った魚が出られなくなるようなしかけの、
竹製のものがおいてありました。
そこではぼんやりと、ああ、ヤナだなあ。魚をとるんだなあ
と思っていたのですが、家に帰ってから、
ふと、あれはただの魚をとるのではなく、
うなぎを取るためのものではなかったのかと思いつきました。
名前もヤナではなかった気がしたので調べてみたら、
うなぎ筒というものでした。
うなぎがここらへんの名物というのがここにも関わっていたのかと
ちょっと感動しました。
そこから銚子駅まで行き、近くのお店で食べたことのなかった
濡れせんべいの味をみかけたので購入。
駅そばの醤油工場は見学時間を大幅に過ぎていたので
何も買えず、地球の丸く見える丘展望館というところに行きました。
◆◆画像17-05-09_009◆◆
もうすっかり夕方です。
そこから犬吠岬をなんとなく目指したのですが道を間違え、
長崎鼻あたりにいきました。
そこで海辺を冷やかし、帰途に着きます。
暗くて周りが見えないのは案外つまらないので、
とりあえず友達のポケモンGOをいじります。
あまりに早く動いている場合は無理のようですが、
それなりの速度だと、車移動中でもアイテムを手に入れられる
ポケストップをまわせるということに気づいたので
ひたすら挑戦して技術を磨きました。
田舎の画面だとポケストップは画面に0個か
あっても1個だったのですが、
都心に近づくにつれ画面に15個くらい出るようになってきて
これが都会と田舎の差なのかとちょっと驚いて笑いました。
ちょっと渋滞で止まるとポケモンが湧いたり
ポケストップをまわせたりするので、
助手席で遊んでいる分には退屈せずによかったです。
全行程は約406km。手に入れたダムカードは5枚。
予想外にダムをいろいろ巡ったドライブでした。
◆◆画像17-05-09_010◆◆
その後、帰って写真を見直していると、ふと気づきました。
ダムカードはもらったものの、結局どこがダムだったのでしょうか?
今までのように、ダムらしいダムなんてまったく見ていない気がします。
というところで友達に訊いてみたら、
ダムとダムカードがもらえる場所が離れているところばかりだったので、
ダム本体はやっぱり見ていなかったそうです。
あったとしても大きな堰のようで、山に作るダムとは違うっぽいとか。
ダムカードがもらえる場所が増えたのはいいですが、
本体のダムを見られないのはすこし残念な気もしました。
結局、予定していたところは結局利根川河口堰の
ダムカードだけでしたが、これはこれで楽しいドライブでした。