今日の「徹子の部屋」のゲストは吉永小百合だった。昭和20年3月、東京大空襲の3日後に生まれたという小百合さん。76歳になられたことになる。こんなに雰囲気の変わらない女優さんも珍しい。穏やかな微笑みを浮かべながら、ご両親やご主人のことを語ってくれた。
今日、この吉永小百合主演の映画が封切られた。私の大好きな松坂桃李も出演している。伊勢谷友介も出演しているはず。大麻所持で逮捕される前に、出演シーンは撮り終わっていたらしい。彼は何年か前にNHKの大河ドラマ「龍馬伝」で高杉晋作を演じていた。病気で衰えて死んでいく姿は忘れられない。いつかまた、伊勢谷友介の演技を見たいものだ。
この映画を観に行きたいが、大阪の映画館は全て閉館している。今月末までに延長された緊急事態宣言は、再び延長されそうだ。大阪の感染者は減ってきているが、医療は今も逼迫している。今日も22人の方が亡くなった。
宣言が出て一ヵ月近く経つのに感染がおさまらない。それどころか、大都市から地方に広がっている。専門家の多くは変異ウィルスのせいだろうと言っている。
英国のジョンソン首相が、英国で確認された変異種の危険性に警鐘を鳴らしたのは、1月23日のことだった。今はインド由来の変異種が問題になっている。オーストラリアは、5月3日からインドからの入国を禁止した。このところ、水際がゆるいと問題になっているが、なぜ去年7月29日に国際空港の入国時の検査をPCR検査から精度の劣る抗原検査に変えたのだろうか。ある旅行社のサイトには、結果待ちの時間が短縮でき、長時間の結果待ちの心身的ストレスが改善されるとある。
ノーベル賞受賞者の本庶佑さんは、去年6月29日にBS TBSの「報道1930」という番組に出演された時、次のような提言をされた。「空港検疫が何より大事。全自動PCR検査機を空港に100台入れるべき」日本のあるベンチャー会社は、全自動PCR検出システムをフランスの企業と共同開発したことで、フランス大使から感謝状を送られた。これは去年5月のことである。
日本は島国であり、優秀な科学者や先端技術を開発する企業を有す。そのうえ国民は従順だ。政府は、優秀な専門家を集め、オールジャパンで、科学に基づく対策を立てるべきだった。今からでも遅くはない。このままでは、日本だけが取り残される。今でもPCR検査を抑制した誤りを認めず、「密を避ける、手洗いうがい」しか言わない専門家は、退場願いたい。
