2年前だったら、コロナに罹ったら隠しただろう。ある高校では、コロナに罹った生徒のクラスが限定されないように、生徒に送る授業のビデオをフェイクを含めて2クラス撮影したそうだ。人口の少ない地域では、食料を買い出しに行けなかったりするようだが、都会ではネットスーパーや生協がある。私の場合は、近くに住む息子一家に助けてもらえる。ありがたい。
朝はまだしんどかった。大阪府のホームページに載っている症状のある人を診察する病院に近い順に電話をかけた、夫が。数件かけたが、全部断られた。もう、患者がいっぱいで診れないということだった。夫のかかりつけのクリニックでも、夜、かけ直してくれるように言われた。コロナ診療をします、という病院なのにどういうこと?怒った私が電話をかけたかったが、声が思うように出ない。夫にメモを渡した。「間質性肺炎、強皮症、67歳」と書いたメモを。夫のかかりつけの病院にもう一度電話をかけて、基礎疾患があることを強調してもらった。ウィルスが肺まで入ると重症化する。病院は午前診の最後に入れてくれた。やれやれ。
若い女医さんに診察してもらった。体温は36,2度。酸素濃度は98%だった。酸素濃度が高いので、肺のレントゲン写真は撮る必要がないと言われた。普通の風邪の時のような咳止め、解熱剤、痰切りに効果がある薬などが処方された。やっぱりお医者さんに診ていただくとホッとする。
私は10日間の自宅隔離、夫は濃厚接触者なので7日間、と言われた。来週の火曜日まで自宅軟禁状態になる。それが終われば娑婆に戻っていいそうだ。びっくりした。戻る前にPCR検査をするものだと思っていた。
先週の水曜日と木曜日に会った人に連絡して、できれば無料PCR検査を受けるようにお願いした。無症状の人対象の無料検査場は探せば結構ある。都会に住んでいるからかもしれないが。
ちょっと元気になってきたので、録画していた「鎌倉殿の13人」を観た。タイトルの意味がわかる回だった。男たちの権力争いにちょっとうんざりした。最後の13人目に政子が入るような世の中ではないのはわかっているが。
夕食は巻き寿司と細巻きを所望した。息子の家の近くのお寿司屋さんで買ったもの。おいしかった。この病気になって以来、初めて食べ物をおいしいと思った。
食後は、録画していた「拾われた男」を観た。仲野太賀と伊藤沙莉、やっぱりいいね。
ドラマを観ていると、検査をしたクリニックの医師から電話があった。昨夜、陽性がわかった時、クリニックからの電話回診をネットで申し込むことができた。すぐに情報を入力して申し込んだ。1日近く経ってようやく電話があった。もう診察を受けているので、簡単に病状を伝えた。その医師は「保健所に伝えます。保健所からの連絡を待ってください」と言って電話を切った。これでようやく保健所につながることになる。入院を希望するか、自宅療養がいいか、食べ物が必要か、などがSNSで聞かれるそうだ。これが入院調整なんですね。今、発症4日目の夜。もし私が重症で保健所からの連絡を待っていたら、どうなっていただろうか。またもし、土曜日に心斎橋で検査してなかったら、今日病院で検査していた。結果は明日か明後日になる。すぐに治療してもらえるシステムは、感染爆発した時にはできていない。もう第7波なのに。保健所をかますことをいつになったらやめるのだろうか。大阪市の保健所は1ヶ所になってしまった。各区にあった保健所は保健福祉センターに変わってしまった。夫が保健所に何回電話をかけても繋がらなかったそうだ。