当時から受け継がれてきた門をくぐって中に入る。
中庭
ライブラリー
ゲストはワシントンDCから来られたお母さんと大学生の息子さん。お母さんはファッション関係の仕事をされている。息子さんはサウスカロライナにある大学に通っておられる。お二人とも忙しい生活を送っていて、日程を調整して、やっと旅行に来ることができた。2人だけの2週間の旅を楽しんでおられる。とても仲睦まじい親子だった。
実はゲストについて、昨日と一昨日、案内をしたガイドから連絡が入っていた。予定変更が多く、二人とも歩くのが早く、ガイドを置いてどんどん先に行ってしまうそうだ。息子ファーストで、息子さんが金沢のホテルが気に入らなかったので、一日早く京都に来られた。さあ、どうなることやら。
予定より少し遅れてお二人がロビーに来られた。大阪に移動するので、荷物を持って降りて来られた。予定では、八坂神社、高台寺、お茶体験の『カメリア』に行くことになっていたが、昨日高台寺に行ったので、お茶体験だけでいいと言われた。ハイヤーに荷物を積んで『カメリア』に向かった。
ゲストが2階でお茶体験をしている間、ガイドは休憩できる。お茶をいただいた。
お茶体験が終了し、車で大阪に向かった。お二人はずっと携帯を見ておられた。話しかけてはいけない雰囲気だった。途中、1回だけお母さんが「あの大きな建物は何?」とおっしゃった。競馬場だった。多分。
新大阪のマリオットホテルに12時ごろ、到着。一旦、休憩して3時半からフードツアーのご案内することになっている。私は天王寺で用事をして、家に帰って休憩した。
後半がスタート。ランチには、天神橋六丁目にある『ちょんまげラーメン』に行ったそうだ。息子さんがネットで見つけた。とても美味しかったそうだ。若い人はガイドなんか雇わなくても、Google Mapでどこにでも行ける。
食べ歩きツアーがスタート。新大阪から地下鉄に乗った。お母さん、座席に座るやいなや、Kindleで読書を始めた。息子さんは携帯三昧。ちょっと驚いた。これまでのゲストは、ガイドと話すのを楽しみにされていた。
食べ歩きには興味があるようで、ダルマで串カツを2〜3本食べられた。初めての串カツだった。食べたらすぐに店を出た。私が支払いをしている間に、ベビーカステラを買って食べていた。
息子さん、射撃がお上手。5発撃って、3個お菓子をゲットした。嬉しそうな顔は、やはり21歳。
息子さんがこぎれいなお店をつけてどんどん、入っていった。私はついて行くのがやっと。お目当ては明石焼きだった。何をするのも速いゲストだった。ビールと明石焼きを注文してさっさと食べて飲んだ。さすがに食べている間は楽しくお話しした。
この後、お寿司を食べたそうにしておられたが、予算がもうないと言うと、ではこれでツアーは終わりにしましょう、ということだった。怒っているわけではないが、予算がないならホテルに帰りたいということだった。このあと、道頓堀に行くつもりだったが、取りやめになった。
せっかくだから堺の包丁を英語で説明してくれる『タワーナイフ』にお連れした。この写真は、100均で買った包丁で切ったニンジンの断面を触っているところ。いつもなら、このあと店員さんが堺の包丁で人参を切り、断面の違いにびっくりさせて、ゲストにも試し切りをさせて、終了する。ところがせっかちのゲストは試し切りをする前に”Thank you”と言って店を出た。超特急ゲストは、いつでも素早い。店員さんがパンフレットを持って、追いかけてきた。店員さんも驚いたのだろう。お店の宣伝のためにパンフレットを渡すのが重要な仕事。
地下鉄に乗って、新大阪に戻りホテルでお別れした。お母さんは車内では、やはり読書をされていた。
地下鉄に乗って、新大阪に戻りホテルでお別れした。お母さんは車内では、やはり読書をされていた。
午前中はカメリアで待っているだけで、ハイヤーで大阪に戻り、家で休憩できた。午後は4時間のツアーが2時間半で終わった。楽だったが、楽しくはなかった。昨日のガイドさんは、ツアー中、何回も心が折れたそうだ。ゲストはガイドが興味深い場所に連れていってくれるだけでいいので、それ以上のことは望んでおられないのだろう。特に不満もないはず。割り切ったら楽なツアーではあった。
串カツを2本食べただけだったので、昭和町の『王将』に寄った。ビールも冷やし中華も残してしまった。ここの餃子はやはり美味しい。
串カツを2本食べただけだったので、昭和町の『王将』に寄った。ビールも冷やし中華も残してしまった。ここの餃子はやはり美味しい。