5月24日（金）京都5時間ツアー➕夜のフードツアー

早起きして、お京阪で三条へ。三条大橋を渡り、

京都市役所の北にある、チャプターホテルに行った。

今日のゲストはアメリカ、バージニア州から来られた70代のご夫妻、ジョンさんとクリスさんだった。お二人とも弁護士。クリスさんは完全に引退されているが、ジョンさんは週に3回程度、仕事をされているそうだ。1人息子のアレックスさんも一緒に旅行されているが、今日の訪問地は行ったことがあるそうで、写真を撮りに京都の別の場所に行かれている。アレックスさんが新幹線、はやぶさの写真を撮りたいと言うので、ご家族で仙台に行かれたそうだ。アレックスさん、きっと『てつお』くんだ。

まずは金閣寺に行ったが、金閣寺の写真は一枚もない。地下鉄の北大路駅あたりで、お二人の膝の具合が良くないことがわかった。駅では、エスカレーターかエレベーターを探し、坂道では気遣いながらゆっくり歩いた。金閣寺は修学旅行生に占領されていて、落ち着いて観光することができなかった。そんなこんなで写真を撮る余裕はなかったのだろう。でもお二人で舎利殿を手に乗せた写真を撮ってあげることができた。クリスさん、思ったより重かったとおっしゃっていた。ジョンさんはあまりお話をされない。いつも穏やかな表情をされていた。

次の目的地、龍安寺。ジョンさんが目ざとくペアーの白いカモを見つけた。この池は多くのオシドリが生育していたそうで「おしどり池」という別称がある。睡蓮が美しかった。

どこに行っても新緑が美しい季節になった。このあと、有名な石庭に行った。ここでもいつもより人が多く、座る場所が空いていなかった。しばらく待ったら空いた。座っていただこうとしたが、座ることはできるけど立ち上がるのが大変だから、やめておくことになった。クリスさんは数ヶ月前に膝の手術をされたそうだ。趣味はテニスと旅行とおっしゃっていたので、もうしばらくして完全に回復されたら、またテニスを始められるのだろう。

2時までのツアーなので昼食を一緒に食べることになる。龍安寺から嵐電で北野白梅町に行った。ここにあるお寿司屋さんでランチのつもりだったが、お二人は生のお魚が苦手。お寿司は食べたくないとおっしゃった。暑くなってきたので、とりあえず冷房の効いているイズミヤに入った。イズミヤの5階に小さなレストランがあると教えてもらった。ジョンさんは天丼、クリスさんは天丼とうどんのセット、私はカツ丼をいただいた。クリスさん「日本のエビはおいしいわね」ほとんど歩かずにレストランに入れて、お味もまずまずだったので、ここに決めてよかった。

ランチ休憩の後は、北野天満宮へ。今度は神道の世界へ。神道と仏教の違いなどに興味を持たれていて、クリスさんは気になるビジュアルエイドがあると写真撮影された。もっと分かりやすく説明できるようになりたい、と思った。教師をやっていた時と同じ悩みだ。何を言うかではなく、何を言わないかが大事と先輩教師に教えてもらった。ゲストの心に残るような表現を考えたいと思う。

楼門。

北野天満宮は紅葉の名所として有名だ。神社の中に秀吉が築いた御土居がある。御土居に沿って多くの紅葉の木が植えられている。もみじ苑と言われて、紅葉の時期に一般公開される。そしてこの時期は青もみじが美しいので公開されている。新緑のもみじを見ながら、爽やかな空気を吸っていただいた。木があるとこんなに涼しくなるものか。

ホテルまでお送りし、ツアーは終了した。ところが今日はもう一つミッションがある。夜の7時から2時間半のフードツアーを入れられてしまった。高齢ガイドにはミッション・ほぼインポッシブルだ。

やや疲れたが、せっかく京都にいるので、知恩院あたりの下見をすることにした。6月に仕事が入っている。

地下鉄東山駅から知恩院に向かって歩くと、また、素敵な小学校を見つけた。京都市立粟田小学校。粟田口の歴史的な説明が書かれた立て札があった。

知恩院の駐車場。バスのガイドをしていたとき、ここにバスが停められた。出発の時間になっても戻ってこないゲストがいて、大変なことになったことがあった。

知恩院の山門。閉まっていた〜。4時で閉まるそうだ。残念。丸1年、このお寺には行っていないので、見ておきたかった。

人気の円山公園。英語ネイティブのガイドが図を見せながら説明していた。法律が変わり、ガイド資格がなくてもガイドができるようになったので、資格のない外国人のガイドを見かけることが多くなった。

美しい景色。日本人の2人連れと着物を着た若い3人の女性が仲良くなったようで、ここで一緒に写真を撮ろうとしていた。私がカメラマンになった。着物の女性はトルコ人で3人とも医師だった。日本人は横浜から来られた母娘だった。アニメ好きのトルコ人は少し、日本が話せる。カタコトの日本語とカタコトの英語で、コミュニケーションをとっておられていた。私が間に入って、さらに楽しくお話ができた。お手伝いできて楽しかった。

菖蒲とあやめと杜若の違いがわからない。英語だとアイリスで済むのに。

祇園の白川や四条通りも少し歩いたが、まだ早い。喫茶店で休憩した。

ようやく7時になり、ホテルでゲストとご対面。シアトルから来られた若いカップルのニックさんとビアンカナさんだった。会うなり、満面の笑み。とてもフレンドリーなゲストで、すぐに距離が縮まって、楽しく会話し続けた。ところが、お二人は今日の午前中に関西空港に着き、専用車でホテルに到着。お疲れだろうが、お二人で二条城に行かれたそうだ。今夜は京都でお好み焼きを食べて、明日の朝にはまた関空に戻られる。そして関空から北海道へ。なんと慌ただしい。旅行の主な目的は北海道に行くことだった。寒いところが好きだとおっしゃっていた。シアトルから台北を経由して、関空に来られた。ちなみに席はファーストクラス！　3回、豪華ディナーが出たそうだ。

旅行会社が予約したお好み焼きレストラン『カメハメハ』　ハワイには全く関係がない。ドラゴンボールのカメハメ波にちなんで名付けられたそうだ。

ドリンクとお好み焼きと一品のセットを注文した。3つセットを注文すると、枝豆が付いてくる。

お好み焼きはおそばが入っている広島焼きだった。お腹、いっぱいになった。あんなにお元気だったビアンカナさんがあくび。よっぽど疲れておられたのだろう。ここで切り上げてお会計。ホテルまでゆっくり歩いた。時差ぼけもあるし、しんどかっただろうに、最後まで明るくて礼儀正しいお二人だった。私もかなり疲れていたが、ゲストがこのお二人なので、一緒にいる時間が楽しかった。