日々是好日

9月13日(金)瀬戸内アート研修:直島編

今日は研修の二日目。高松までフェリーで直島に行く。10月末に直島の仕事が入っているのでこの研修に参加した。しっかり学ばねば。高松港からフェリーに乗った。甲板にあった芸術作品。20分で直島に着く。


瀬戸内海には周囲0.1キロ以上の島が727ある。直島には家持ち、島持ちの住民がいるそうだ。


バス乗り場に着いたものの、バスは満席で乗せてもらえなかった。臨時バスもなかなか来ないので2台のタクシーと次のバスに分かれて移動することにした。直島の村営バスは小さく、本数が少ないので、オペレーションが難しい。最初のポイントはバスに乗り込むこと。


なんとか全員、ベネッセハウスミュージアムに到着。


現代アートの作品が集められている。


5月にメキシコ人のゲストと訪れた時は、ぶっつけ本番で、何も説明ができなかった。今日は、講師や学芸員さんに説明していただき、大変実り多き下見になった。

ザ・フォービドゥン・ボックス(The Forbidden Box) 1995年の柳幸典さんの作品。原爆のきのこ雲をイメージしている。Article 9 (憲法九条)いう英語が見える


100生きて死ね(100 Live and Die). ○○○ and Die が点滅しているが、全てのライトが付く瞬間があるそうだ。


パナマン・ヨドマニーの作品。仏教の教えと人々の関連性をテーマにした作品。


ザ・ワールド・フラッグ・アント・ファーム 1990 (The World Flag Ant Farm 1990)
最初に世界の国旗を色のついた砂で造り、国旗をビニールの管で結び、アリを離した。すると国旗にアリが通った道すじができる。


こんなふうになる。


そして、空っぽだった部屋には働き者のアリさんが様々な色の砂を運んでくれた。5月にゲスト来た時には、このことを全く知らなかった。ゲストがメキシコ国旗の前で写真を撮られただけだった。情けないガイドだった。やはり下見は必要。


漂着したものを銅で巻いたもの、と一緒にいたガイドさんが教えてくれた。


シンガポール人、アマンダ・ヘンの作品。直島に暮らす2人の女性。


ミュージアムから見える景色も絶景。遠くに三菱マテリアルの煙突が見える。


ベネッセバスに乗って、ヴァレーギャラリーへ。


草間彌生のナルシスの庭。大きな玉に映る自分の姿にうっとりしていませんか。


小沢剛のスラグブッダ88。豊島の産業廃棄物処理後のスラグで作られた88体の仏。


この谷で、親しくなったガイドさんとセルフィーを撮り、共通の友人ガイドに送った。


講師の方は、インスタレーションという言葉を多用されていた。installの名詞形。空間全体を作品として体験させる芸術のことを指すそうだ。これはリ・ウファン美術館の屋外展示。この輪の中で集合写真を写した。


歩いて、地中美術館へ。なんといってもここが最も人々を惹きつける場所。モネ風の池の横を歩き、


美術館の入り口へ。ここから規制が厳しくなる。


館内は写真撮影禁止。ランチはベジタリアンプレートにした。


安藤忠雄さん設計の美術館と3人のアーティストの作品を堪能して、美術館を後にする人たち。


ベネッセハウスパークまでバスに乗り、パークハウスを案内してもらった。その後『黄かぼちゃ』に向かって歩いた。これはニキ・ド・サンファールの『猫』 この人の作品は箱根の彫刻の森にもあるそうだ。東京のガイドさんが教えてくれた。


草間さんの黄かぼちゃ。写真スポット


今度は村営バスに乗り、本村•家プロジェクトに行った。空き家になった家を使って、アーティストたちが様々な試みをしている。ちなみに直島は人口も地価も爆上がりしているそうだ。宮浦港の近くにはアート的なおしゃれな学校が建っている。


南寺。建築は安藤さん。珍しく木造。室内はタレルさんが考案した。真っ暗体験をする場所。


安藤美術館


地中美術館の建築過程を示す模型があった。


まず、山を削りこのような施設を作る。


そして土を入れて埋め戻したそうだ。ここまで手間をかけて建設されたことに驚いた。その技術力にも感心した。


杉本博司さん設計の護王神社。


盛りだくさんで、充実した研修だった。宮浦港からフェリー、宇野から在来線で岡山に到着。岡山駅でガイドさん6人と夕食をとった。お腹も頭もいっぱい。


岡山から新幹線で大阪に向かった。


講師の方は語彙が豊富で、一番相応しい言葉を使われる。想定外のことが起こっても慌てたところを見せない。知識の量が半端ではないので、もっと言いたいこともおありだっただろうが、私たちが受け入れる範囲を考えてくれていたようだ。ウケを狙わない自然なユーモアも好感が持てた。参加者からも色々な情報をいただけた。ハードなスケジュールの中、頑張って参加した甲斐があった。講師と参加されたガイドの皆様に感謝している。
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