日々是好日

3月4日(土)京都東山ツアー

今日は早起きして京都に向かった。このホテルにゲストが泊まっている。


丸太町にあるノクホテル。コロナ前は何回もここでゲストを待った。ロビーのお猿さんが懐かしい。


ゲストはラスベガスから来られた若いご夫婦だった。コロナ前は、ツアー中はガイドに専念して自分のスマホでは写真は撮らないと決めていた。今は、少しくらいはいいかなと思っている。案内に支障がないときはパシャ。但しゲストは写さない。写真は最大の個人情報だから。

タクシーで八坂神社に行った。写真はなし。それから歩いて知恩院へ。立派な三門。京都で一番大きな門、と言ってしまったが、本当かな? 間違っていたらすみません。南無阿弥陀仏


知恩院の御影堂を見学してから方丈庭園に行った。庭園は特別公開中。通常は庭園しか見学できないが、今は方丈の中に入れてもらえる。狩野探幽の弟の障壁画や将軍が座った一段高くなった畳などを見学した。それから円山公園を通って高台寺に向かった。円山公園の大きな枝垂れ桜の前で、男性のゲストがこの場所があるゲームに出てきた、絶対ここだ、と嬉しそうにおっしゃった。

11時に高台寺でお茶体験をすることになっている。10時57分に高台寺に着いた。滑り込みセーフ。このように時間の制約がある時、とても緊張する。高台寺の方が、お寺の前で私たちを待っていた。

お茶の先生はとても気さくな方で、外国人のお客さんにはリラックスしてお茶を楽しんで貰えばそれでいいと、何度もおっしゃった。にじり口から、後ろ向きに入った。どんな座り方もOK。ゲストは毛糸のキャップをかぶったままだった。一期一会などお茶の精神を説明することもなく、ただ800年前に中国から入ってきて、お坊さんが眠気覚ましの薬として使ったことなどを話された。通訳としては楽だった。このお菓子、とてもおいしかった。ゲストも後から「あのモチ、おいしかった〜」とおっしゃっていた。


炭でお湯を沸かしてくれた。このお湯でゲスト二人と私のお茶を立ててくれて、お茶の飲み方を教えてくれた。私たちは美味しくいただいた。That’s all. なぜならたった30分のお茶体験だったから。私は拍子抜けしたが、先生のお人柄もあって、ゲストは喜んでくれた。『英語でお茶会』では難しいことばかり勉強してきたが、初めてお茶室で抹茶を飲む外国人にとってはこれで十分なのかもしれない。初めての甘くない抹茶。


お茶体験の後は、お茶の先生がお庭で写真撮影をしてくれた。そして「これで終わります。お寺を見学なさってください。」そういう流れになっていたのか〜。高台寺の塔頭の岡林院でのお茶体験は1時間だった。それでも短いと思った。

霊屋(おたまや)。秀吉とねねの木像が安置されている。数年前に修復されてカラフルになった。


竹林が美しい。写真スポットではいつも私がお二人の写真を撮ったが、男性が「写真撮りましょうか?」と言うのでお言葉に甘えた。お二人は私にとても優しく、いつも気遣ってくれた。私が高齢ガイドだから?知恩院の石段を昇り切った時、息が上がっていたから?


高台寺を出て、ねねの道を歩いていると舞妓さん、現わる。いえいえ、フェイク舞妓とご両親でした。


二年坂、三年坂をあがり、ここで昼食をとった。30分待ちと言われたので、私が待っている間、ゲストは自由散策。お箸を買われて名前も入れてもらい嬉しそうだった。初めてWhatsAppという無料の電話アプリを使って連絡をとった。


三人とも、すき焼き丼と天ぷらを食べた。


清水寺を見学して、ツアーは終了。


このあとゲストは伏見稲荷に行くことにしたので、一緒に清水五条駅まで歩き、準急に乗った。お二人は伏見稲荷駅で降りられた。さようなら。明日、明後日は自分たちで京都や奈良を観光される。楽しんでください。
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