日々是好日

11月10日(金)雨の中の京都ツアー

今日は京都全日ツアー。天気予報によると一日中雨で、時に激しく降るそうだ。ゲストは新幹線で大阪から来られるので、JRで大阪から京都駅に向かった。


早めの電車に乗ったが、京都駅の女性トイレが混み合っていたり、入場券を買うのに手間取ったりで、新幹線が着く直前にプラットフォームに到着。ゲストはイスタンブールからお越しのロバートさんと18歳の息子ラルフさん、12歳の息子レオくんだった。ロバートさん、お会いするなり満面の笑顔。息子さんたちが大好きな素敵なお父さんだった。雨が降っていたが、コースの変更はしなくていいとのことだったので、金閣寺に向かった。途中の地下鉄の中で、レオくんが座っている前に老人が現れた。ロバートさん素早く合図。レオくん、席を譲った。タクシーの中では、エルトゥールル号のことで盛り上がった。ドライバーさんは和歌山の出身だった。

金閣寺は小学生の大群と激しくなってきた雨で大苦戦。金閣からお茶室の方に上がって行く道では大渋滞が起き、しばらく前に進めないほどだった。雨の中、ゲストのスマホを渡してもらい写真を撮るのは大変なので、私が首からぶら下げているスマホでご家族の写真を撮って、エアドロップで送ることにした。金閣寺では、写真を撮る瞬間に傘を高く掲げてもらった。今、見たら一番大事な金閣をバックにとった写真がポートレートになっていて、金閣がぼやけていた。やってしまった。


陸舟の松にもお茶室にも寄らずに、拝観終了。「ここのお豆、美味しいですよ。」おやつに3袋、買われた。


タクシーで嵐山へ。ここでも傘無しでは写真が撮れず。ただ、人はいつもより少なめだったので、他人が映り込まない写真が撮れた。ただし、傘あり。


天龍寺の庭園に入った頃から雨は小降りになり、傘なしで花と共にキレイな写真を撮ってあげることができた。ラルフさんにはインスタ用の写真を撮ってあげた。写した写真を確認するときの笑顔が可愛らしかった。自分の表情が気に入らない時は、撮り直してあげた。

天龍寺を出た頃には、雨が止んでいた。「渡月橋はどうしますか」と尋ねたらシューズを見ながらスキップしたいとのこと。嵐電と地下鉄を乗り継いで三条のレストラン『がんこ』に行った。「京都の地下鉄は2本しかないんです。地下を掘って何か貴重なものが出てきたら、工事がストップするんです。」と言ったら、「イスタンブールの旧市街もそうです。」とおっしゃった。地下には遺跡がたくさんありそう。あのオスマン帝国の中心都市だったのだから。

『がんこ』では、ロバートさんはひつまぶし、ラルフさんはてっちりに挑戦。レオくんはうどんすき。2人がお鍋を注文されたので、私は大忙し。ロバートさんはうなぎに舌鼓。


ようやく2人のお鍋ができたので、注文したお寿司を急いで食べた。また、お寿司かい。ラルフさんに「初めてのふぐ、おいしかった?」と尋ねたら、「ふつう」という返事だった。正直でよろしい。


『がんこ』を出たらまた雨。このまま止んでくれたらという願いもむなしく、また降り出した。天気予報通りだった。

それでも伏見稲荷大社では、おみくじを引いたり、この重かる石を持ち上げたりして楽しまれた。


奥社から15分かかる熊鷹社まで行ってしまった。ろうそくのお供えまでは良かったが、こだま体験はやめておけばよかった。道がぬかるんでいて、靴が濡れてしまった。大まかな旅程はゲストに相談して決めるが、細かい部分はガイドの判断になる。ゲストの好みや天候などを考慮して決めていかないとならない。ある先輩教師は『人生は選択の連続』と仰ったが、ガイド中は選択の連続だ。あとで後悔することも多いが、時間は戻らない。次回の糧にするしかない。


帰り道、無料の休憩所で休み、タオルで濡れた服や髪の毛を拭いた。次の目的地は清水寺だが、室内の三十三間堂に変更しませんか、と言ってみた。前向きなロバートさんも、流石にこの降ったり止んだりの雨にうんざりされていたようだった。変更して三十三間堂に向かった。空いていたが、お子様たち、1000体の観音様を見ても心を動かされる様子はなし。ロバートさんは観音様より日本語に興味がおありのようだった。観音様が並ぶ裏側の廊下はミュージアムのようになっていて、日本語の説明が随所にある。漢字、ひらがな、カタカナの混じった文を例に、日本語の説明をした。中国から取り入れた表意文字である漢字、漢字から作った表音文字であるひらがなとカタカナ、確かに不思議な言語だ。トルコ語も日本語のように、他の言語と全く関連のない言語だそうだ。

三十三間堂からタクシーで祇園へ。漢字ミュージアムの1階にあるショップで写真などを見せながら芸舞妓の説明をした。外に出ると雨は止んでいた。加加阿(かかお)365というチョコレートのお店で、誕生日チョコを見てもらってから、花見小路を歩いた。


するとこの芸妓さんの前に大勢の外国人観光客が集まって写真を撮っていた。写真OKなのだ。私たちも撮らせてもらった。最後にゲストさんにご褒美をあげることができて良かった。タクシーに乗せてツアーは終了した。雨にもめげずよく歩いてくれてありがとう。昨日、日本に着いたばかりで時差ボケもあったのに。息子さんたちは歳が離れているのにとても仲良しで、よく戯れあっていた。明日からはいい天気が続きます。旅行を楽しんでください。



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