冬の間糠床に塩で蓋をして休ませていた。
が、季節は春。
春野菜なども安価で売られている。
馴染みの八百屋さんならキュウリ3本で98円。
大根も人参も安くなった。
ということで、今日塩で蓋してあったところを取り除き、混ぜる混ぜる。
とりあえずきゅうり。
洗ったきゅうりに塩を揉み込み糠床へ入れた。
明日の夕飯には美味しく漬かっているだろう。
我が家は小さな樽で糠床を作っていたのだが、冷蔵庫で保管できる様に
小さな糠漬け容器に入れ替えた。
これだとコンパクトで、匂いも気にならない。
しかもコバエも来ないし、家を空けた時も大丈夫。
私は漬物が大好きだ。
極端な話、美味しい白米と漬物があればそれで満足。
なのでどこかへ出かけて道の駅などに立ち寄ると、漬物を買う癖がある。
ご当地の漬物物産展なんてイベントがあれば絶対行きたいタイプ。
そういえば…
京都へ行った時も、漬物屋さんへ行った。
しば漬けを買って、すぐきの漬物を買って、千枚漬けを探した。しかし見つからず。
季節は夏。お店の方に「千枚漬けはありませんか?」と聞くと
「千枚漬けは冬お漬物ですから…」…^^;
そうだ、聖護院大根は冬だもの…馬鹿丸出し…^^;
そんな漬物好きな私だが、唯一これは…という漬物がある。
それが奈良漬。
一切れ食べたらほろ酔い気分。
夫が好きなので買ってくるが、味見をしただけで顔が火照る気がする。
これは手前みそだが、祖母が漬けていた糠漬けは最高に美味しかった。
茄子の色が良く出るように、鉄製の蹄鉄を入れていた。
今は鉄の蹄鉄もステンレスに変わったが、祖母の時代はそうだった。
我が家の樽はそれほど大きくないので、市販されていた茄子の形をした糠床専用のものを入れていた。が、どうも祖母のように茄子紺の良い色にならない。
今年も試行錯誤する羽目になりそうだ。
私が糠漬けを始め出すと季節がどんどん夏へ向かっていく気がする。
糠漬けは発酵食品だから我々お腹が弱い夫婦には良い筈。
今年初の糠漬け。
明日の夜が楽しみだ。