私の施したネイルと共に…。

久しぶりのネイルボランティアのお話です。
相変わらず、毎月ご訪問させていただいています。

かれこれ３年ほど経つでしょうか…。
はじめは珍しさと不安で、「受け入れられるか…」「本当に喜んでもらっているのだろうか」「私の独りよがりではないだろうか」とおじいちゃん、おばあちゃんの反応が気になりました。

その中、始めからとても親しみやすく、いつも喜んでくれて、おしゃれで、色々な昔の話も（男の人の話も！）してくれて、
私のボランティア活動を支えてくれた方が、先月私が施設に訪れてまもなくして突然亡くなられたそうです。

こんなに早く、あのおばあちゃんとの別れが来るとは思いもしませんでした。
病院に運ばれたとき、手の爪を見て、看護婦さんが「綺麗ね～」と褒めてくれたそうです。
最後もあのおばあちゃんらしく、綺麗にお化粧をして爪もそのまま綺麗な状態だったそうです。
良かった。

最後の日、いつもとても喜んでくれるのですが、とても嬉しいことを私に言ってくれました。
「みんな口には出さないけど、野村さんが来るのをすごく楽しみにしてるんだよ～。朝起きて、あっ！今日ネイルの日だ！と思うと嬉しいし、ネイルをした日は夜寝るときに、手を眺めてから寝るのよ～」

これを聞いてなかったら、一番喜んでくれている方が亡くなって、ほかの方も喜んでくれてるのかわからないから、そろそろ辞めていたかもしれません。

いつも周りを明るくしてくれている方がいないので、今日は少し寂しかったけど、要望がある限りこれからも続けていきたいと思います。

最後に施したネイルと嬉しそうな笑顔です。
私もあのおばあちゃんのような可愛いおばあちゃんになりたいです。