日本では、1999年(平成11年)に男女共同参画社会基本法が施行され、
男女が均等に政治的・経済的・社会的及び文化的利益を享受でき、共に責任を担う男女共同参画社会の形成を目指しています。
行政相談委員についても、男女共同参画社会を特に推進する担当として、2003年(平成15年)から男女共同参画担当委員が指名されており、
奈良県内では3人(女性2人、男性1人)の委員がその役割を担っています。
令和5年2月14日、大阪にある近畿管区行政評価局の主催により近畿管内男女共同参画担当委員研修が行われ、
奈良の担当委員3名が奈良行政監視行政相談センターに集まり、インターネットオンラインで研修を受講しました。
研修は、【日本はもともと男女共同参画社会だった】と題して、漫画家の里中満智子さんが講演され、
「日本は、現在でこそ男女共同参画としきりに唱えているが、元々、古事記や万葉集の時代は男女平等で(むしろ女性の方が強く)、
一時期、武家社会の時代があったなごりで、男性・女性はそれぞれこうあるべき、という思想・考え方が抜けきらず現在に至っているが、
本来、日本人は男女をあまり気にしない民族であるので、ことさら肩肘を張って男女共同参画と意識しなくても、徐々に元の形に戻っていくはずだ」
という内容のものでした。
日本の夫婦関係をみると、妻が家計を管理し、夫に毎月小遣いを与えるという家が多く、このような国は世界的にも珍しいそうです。
日本人は確かにそのような民族なのかもしれませんね。