薔薇なんてやめたら?

気楽な大人庭のススメ

あざとい庭

2022年06月11日 | Plants
庭の中で黒は目立つ。
大概の植物は緑色をしているから、そこに黒い葉やさらに黒い花が混じると個性的な印象になる。
そんな効果を狙って・・・いるのではなく、ただ単に、そんな個性的な植物が好きだから。

黒い花色のスカシユリ・ブラックチャームも、なかなか「あざとい」存在感ではある。
深い赤は、赤ワインに例えるならボルドーあたりだろうか。

君の名は

2021年07月29日 | Plants


自分が好んで購入したにもかかわらず、名前を覚えていない、もしくは忘れてしまったというのはよくある。

この美しい黄金葉&スカイブルーの花もそうだ。

「ほら。見てごらん。綺麗なブルーだろう」
「本当だ。すごく綺麗ね。それで何て名前なの?」
「えっ?」
「名前よ。この植物の名前。何というの?」

それは誰であっても当然の質問だろう。

その人がかつて見たとこがない花の写真を見せる

美しいと思う

名前を知りたいと思う

だから私が「忘れた」と妻に答えると、白けた顔をされてしまった。

しかしすべて忘れてしまったわけではない。
確か"デザートスカイ"とか、学名にそんなイカした品種名がくっついていたような気がする。
ネットで検索してみたところ、あった。

Ceratostigma willmottianumセラトシグマ・デザートスカイ

私の朧げな記憶によれば、十年ほど前にどこかのホームセンターで偶然に見かけて購入した。
さらにネットの情報によれば希少な品種らしい。

さて、このデザートスカイの花を見たのは二回目である。
一回目の開花は購入した年の十年前だった。
私としては花ではなくカラーリーフプランツとして購入したので、特に花を見られなくても構わなかったのだが、今年の春先にふと思いついて、ぜんぜん使っていないアルゴフラッシュを与えてみたところ、この結果になった。

そういえば前回の記事で取り上げたクリナムもアルゴフラッシュを与えたような・・・。

アルゴフラッシュ恐るべし。
やはりその高額に見合う効果がある?
さあ。どうだろう。

君の名は?




祝 開花

2021年06月19日 | Plants
アマクリナム・ドロシーハンニバルなのかクリナム・パウエリーであるのか不明だが、ついに咲いた。



せっかく咲いたのに雨の濡れてかわいそうな気もするけれど、もしも晴れて今の時期の太陽に照らされたら、花の寿命が短くなる。それは初めての開花であった昨年に感じたものである。せっかくだから長く保って欲しい。



しかし、豪快な身体の割には可憐な花姿と思うのは私だけだろうか。

ビザールなヤツ

2021年06月12日 | Plants
シルバーアクセサリーの蒐集に凝っていった時期がある。まだ独身の頃のことだ。

様々なシルバー・ブランドがひしめくなかに、東京は原宿で誕生したBizarre(ビザール)というドメス・ブランドがあった。髑髏や蠍やメデューサなどのわかりやすい、ハードでロックテイスト溢れるデザインをブランドコンセプトとしており、確か有名芸能人にもファンがいたような。あれから◯十年経った今現在でも人気ブランドらしい。

辞書でビザール-Bizarreの意味を調べてみたところ↓

【奇怪な、異様な、信じられない】

↑とのことである。

さて、最近、ホームセンターの園芸コーナーにて、この「ビザール」をタグにした商品を見かける機会が多くなった。ジャンルとしては多肉植物で、堂々と「ビザールプランツ」と謳っている。大文字の「ビザールプランツ」の下に、フェルニア何ちゃらオルベア何がしと書いてある。

何だこれ???
聞いたこともないぞ。
それにビザールのくせに安価だ。

性懲りもなく珍奇なプランツに惹かれる私は、それでも即買いしなかったのは自分で自分を褒めたいところだが、そんな事情は横に置いて、後ろ髪引かれる思いで一旦撤収し、こんな時の恒例であるネットでの情報収集に取り掛かった。

そして↓

◯フェルニアおよびオルベア
ガガイモ科の植物で南アフリカやアラビアに分布。珍奇な花が特徴。
多肉植物だが完全に水を切らすと根がダメージを受ける。
冬は5℃以上で乾燥気味に管理すること。
夏の暑さは平気だが日本の蒸し暑い環境はやや苦手なので、盛夏の時期は涼しい場所で休ませる。
挿木で簡単に増やせる。
けっこう丈夫。

↑おお。丈夫とな。では・・・。

という経緯を経て、今は10種類ほどのフェルニアやらオルベアが私の手元にある。



日照条件については、情報源により、ひなたが良いとか直射日光は避けてとか様々で当てにならないので、自分で色々試した結果、直射日光が当たる環境では日焼けを起こすことが判明した。冬の時期に日当たりの良い南向きの室内で管理したのだが、冬であってもガラス越しの日差しに負けたようで、赤く焼けてしまい成長が止まった。だから程よい半日影もしくは明るい日影に置いた方が順調に成長する。これは実証済みだ。



ビザールなフェルニアたちについて要約するなら、適当に明るい戸外で水やりも適当で普通に育つ。まさに私にピッタリ。ビザールなヤツらは、どうやら私とはウマが合うようである。

(写真はフェルニア・ケニエンシスの妖しい花)






思ってたのと違う

2021年06月11日 | Plants
昨年の夏のこと。ホームセンターで見かけ何となく買った球根を植えてから九年目にして初めて花が咲いた。その時の写真がこちら。





写真映りがショボいのは、まさか咲くとは思っておらず、花が咲いてしばらく経ってから咲いていることに気が付いて慌てて撮影したためである。この植物の名は「アマクリナム・ドロシーハンニバル」という。甘い香りの可憐な花だ。

今年は去年よりも明らかにデカく育っている。左右それぞれの葉先まで1メートル以上あるだろう。今年も咲いてくれるだろうかと思っていたら根本から蕾が伸びてきた。





おお・・・かなり待たされたけれど、これからは毎年咲いてくれるのかしらん。それならきちんと面倒をみてやらねばなんて気まぐれにやる気を起こした私は、早速、情報収集のためにネット検索・・したのだが・・・。

あれ?
なんだか思ってたのと違うような。
アマクリナム・ドロシーハンニバルだとばかり思っていたのに、ネット上の写真はなんだかどこか違う。

アマクリナムとはベラドンナリリーとクリナムを掛け合わせたもの。私の庭にあるのはアマクリナムよりもクリナムに似ている気がする。もしかしてクリナム・パウエリーじゃないか?どっちだろう。なにせ植えたのが十年も前のことなのでハッキリ言って忘れてしまった。

まあアマクリナムだろうがクリナムだろうが、私を愉しませてくれるのなら、どちらであっても文句はない。

マイナー植物の高騰現象

2021年06月09日 | Plants


ある店で見かけたビカクシダ(Platycerium)にネザーランドというタグが付いていた。しかしこんな品種は以前にビカクシダを集めてきた頃には無かったと思う。なので早速その場でネット検索してみる。名前から「ははあ。オランダで品種改良したヤツかな」と予想したらズバリだった。

昔からある普及品種のビフルカツムを改良したもので、ビフルカツムの丈夫さと、胞子葉がだらんと垂れてしまうビフルカツムの欠点を改善したピンと立ち上がる胞子葉が特徴らしい。ビカクシダなんてマイナーな植物にまで手を伸ばすとは、さすが植物王国オランダと感心する。

欲しいと思ったが、高い。以前に私が集めていた時の三倍ほどの強気の値付けだ。植物は生き物であるから、いくら丈夫と言われても枯れる時は枯れる。できれば手頃な値段の方が望ましいのは当たり前のこと。だったら昔のようにヤフオクで・・・と目論んだのだが、出品されているビカクシダの数々はもっと強気の値付けばかりで驚いた。株分けしたばかりの小さい苗に一丁前の値が設定されている。それなのに入札者がいるのは意外だった。

私が投げていた間に何が起こったのだろう。

商品の価格は需要と供給のバランスで決まる。高騰したということはそのバランスが変化したということになる。供給が減ったのか、需要が増えたのか、それともその両方なのか。

◯予想
ウイルス禍による在宅ワークの推進や政府からのステイホームの要請により従来よりも家にいる時間が増えた。家にいるのだから身の回りの環境に気を配るようになり、ペットやガーデニングの需要が増した。他人とは一味違う植物に興味を持つ人も現れるだろう。その結果、ビカクシダなんて一部のマニアしか取り引きのなかった植物の従来の市場バランスが崩れたのでは?

真実はわからないが、ペット需要とガーデニング関連の需要が増したのは事実である。