車イスで富士山‼️

76歳要介護5、車イスの父の冒険。
現在、施設入居中。

サイゼリヤ

2022-04-09 23:00:00 | 体験リポート
うららかな春の陽ざしなので
近くのダイエーの中に移転したサイゼリヤに
初めて行ってみた。

父がスパゲッティを食べたいと言ったからだ。

どのくらいぶりのダイエーだろう。
父は歩けなくなってから行ってないので
3〜4年ぶりかなぁ。

途中でご近所の娘たちのピアノの先生に出くわし
これまたお久し振りの、世間話をする。
お天気だからか、気分も爽快だ。

私もサイゼリヤの中に入るのは初めてで
車イスの席がわからなかったので、聞いたら
「1番奥の席でもよろしいですか」と、案内された。

隣の席には、寝ている年配のご夫婦。
「あちゃ〜皆が嫌がる席に追いやられたか…」
と思ったが、そんなことはもう気にもならないので
普通に500円ランチをオーダーする。

スープとドリンクバーはめちゃ遠くて、何度も往復し
持参した使い捨てエプロンを父に装着し、テーブルセッティングする。
上手く自分で食べることができないから、補助が必要だ。

父は初志貫徹し、スパゲッティを注文したので
食べにくいことこの上ない。
それでも何とかフォークを使い(補助あり)、食べていたら
隣から「凄い食欲ねぇ〜」と、声が。

隣の女性が私たちが隣に座ってからこちらを気にして
ずっと様子をうかがっていたのは感じていたが
あえて相手をしないように無視をしていた。
しかし、この発言は我慢ならない。

「こう見えても頭はしっかりしてるんですよ」と、つい余計な応戦をする。
(あんたらだって、いつこうなるかわからないんだから、可哀想と言ってると痛い目に合うよ)
と、伝わるといい。

車イスだから、動けないから、って
最初から色眼鏡で見られるのは差別的だ。
まあ私も、ご夫婦が生活困窮者だなと最初から色眼鏡だったけど。

「急にどうしたの?凄い食欲あるのねぇ〜」
「見ていて感動して涙がでちゃった」
「なんだか元気が出てくるわ」
もう、ここまで言われるとなす術もない。

「普通ですよ、いつもこうです」と、数回言った。
父の我慢も限界に達しそうだ。
はっきり言ってやろうかなと思ったが、エネルギーの無駄。

そのうち、話は身の上話になり
昭和19年生まれで広島女学院出身で原爆にあい
英語と音楽を専攻されているとわかった。
ちょっと、原爆って…歳の計算がおかしい。
何度も同じ話を繰り返され、ろくな会話にならない。
話半分で流していたら、急にイタリア語で歌われて
そこは、ああ本当に歌の勉強をされた方なんだとわかった。

反対にこちらが、がぜん女性が心配になる。
全く自覚されていないんだろうなぁ。
ケアしてくれるご家族はいらっしゃらないのか。

一緒にいた方はご主人ではなく、彼氏だそうで
東京音大を出たかなり歳下の声楽家らしい。
ホントかどうかわからないけど、せめて優しく見守ってあげてほしい。

珈琲まで飲んで、私の時間が無くなってきたので
そそくさとその場を立ち去ってきたけど
別れ際に、「いつもここにいるからまた来てね」と
父に握手を求めてきた。
きっと寂しいんだろうなぁ。

父も途中からは憤ることもなく
「施設に行くと皆あんなだよ。同じ話ばかりするのは認知症の特徴」
「きっとあの人は原爆2世なんだろうね」
「歌はホントに上手だった」
と、帰路で言っていた。

まさかサイゼリヤで
こんなに濃い体験をするとは思ってなかったが
行けばあの女性に会えると思うと
少し楽しみでもある。

月に1度くらいは行ってもいいかな。




春の1日(後半)

2022-04-07 00:05:00 | お出かけ
訪看さんが帰ってからの、第2弾。

ずっと行ってみたかった
業務スーパーがやっているプレミアムカルビという食べ放題焼肉店へ。

ここはさすがに父と2人ではモトも取れないので
娘がいる今がチャンス。
平日の夕方早くだから空いてるとは思うが
一応予約もしておいた。

17時に行ったら最初のお客だったので
丁寧に説明もしてもらえた。
2つあるコースの高い方を選び、ドリンク飲み放題もつける。
何てったって念願のお店だから、豪勢にいかないと。

ヒレ肉が予想より美味しくて、びっくり。
エプロンと自助具箸を忘れて来たので
父は箸が使えずに四苦八苦…ごめん。
それでも無理して食べていたほどの美味しさ。笑

父はご飯物を食べずに肉だけにしたいと言うので
冷製スープやサラダも頼み、最後にコレ
とうとう、ふりふりポテトまで注文。
でも揚げたてで物凄く美味しかった。

そして、ここからが真骨頂。

さすが業務スーパー、デザートが凄い。

このジェラートの充実ぶりよ。
8種類も食べてしまった(少しずつだけど)。

デザートブッフェだけのプランがあるのも頷ける。
数日前にオーダーすればお誕生日ケーキも用意してくれるそう。

父も食べ過ぎで大丈夫かなと心配になったほど
予想通りの美味しさと楽しさで
かなりモトも取れたプレミアムカルビだった。

そのうちまた行きたい。

春の1日(前半)

2022-04-06 21:24:00 | お出かけ
🌸の綺麗な公園に空色ポルテで行った。

父と娘と私の3人。
ずっと夢見ていたお出掛け。


ひどい雨だったけど、🌸も散らずに残ってて良かった。


🌷も沢山咲いてた。


蒲公英もかわいい。

さて、行って思い出したけど
この公園の敷地内に最近コメダ珈琲が出来たんだった。


こんな素敵なサステナブル店舗。

せっかくだから入ろうと行ってみたら
何と順番待ちの大人気。


四角形の建物が待合室になってて、びっくり。
順番を待つ父。笑

無事に呼ばれて
1つソファ席を取り外して車イスをそこに。
ほ〜、車イス対応席ってわけね。


なかなか行く機会もないから
思い切って父にお高い珈琲を注文。

3人とも付け合わせのお豆がやはり気に入り
(節分の時にも出したんだけどね)
100個入り1,000円の豆を、つい購入。
これで毎朝コメダ珈琲ごっこでもするかな。

待ち時間が意外と長かったので
訪看さんの来る時間をオーバーしてしまい
30分遅らせてもらった。

一度帰宅して訪看さんのケアを受ける。

→後半へ続く

お迎え

2022-04-03 23:55:00 | 介護の日常
ショートステイの送迎は
料金が発生するので
自己送迎も選択出来る。

デイサービスと併用している施設などでは
送迎の混み合った時間に組み込むのが大変なので
自己送迎でも結構喜ばれる。

利用者側からしても
都合のつく時間に動けるし
夕飯まで出して貰えるので(送りだと夕飯はカット)
同じお金でお得感たっぷりだ。

ということで、雨の中、夜19時に迎えに行った。

娘も初めて空色ポルテに乗り込む。

中古車は何ちゃらとブーブー言っていたが
いざ乗ってしまえば、便利そのもの。
若いので1度ですっかりコツを掴んでいた。

帰ってから2〜3時間くらい
父のベッド横で何やら話していたが
あえて聞かなかった。

次の日、父から聞いた話では
「このままだとお母さんが死んじゃうから
私が学校を辞めて手伝う」
と、言っているらしい。

おーそれは、勿体無いお言葉。
母親冥利に尽きるというものだが
そんなことはしてもらう必要もなく
娘が出来ることはもはや何もない。

1つだけ出来ることは
ちゃんと勉強して卒業すること。

それから逃げていたら
後に大きな後悔をすることになる。

親もそのまた親たちも
あなたたちが毎日幸せに暮らせていたら
それだけで大満足なのだ。

この普遍の子への愛情って
大人にならないとわからないんだろうなぁ。

たまに、たいした大人でも
理解出来てない人がいるけどね。


追伸:写真は船橋屋の桜あんみつと桜おしるこ

サクラサク。

2022-03-31 13:18:00 | 介護の日常
都内全域満開です。
(写真は上野公園の🌸)

なのに父は諸事情により
絶賛ショートステイ中なので
花見は出来ないかな、と思ってましたが
散歩で連れて行ってもらえたようです。

画像は施設のブログから拝借。

親切なショートステイ施設がいくつかあり
大変助かっています。
今のところ、ショートに行くのは楽しみな様子。

数日後、迎えに行ってお花見をしよう。

皆様の心に綺麗な🌸が咲きますように。