なんとも衝撃的な題名のこの言葉は
監督が実際にお母さんに言われたひと言だ。
ずっと気になっていた映画を観てきた。
田端にあるシネマ・チュプキというユニバーサルシアターで。
今回の〜おかえりお母さん〜の続編と
数年前に公開された前作も合わせて上映され
なんと本日15日は監督の舞台挨拶もあるという。
これは絶対に行きたい。
でも定員数20名程の小さな映画館で、もう既に予約は満員。
キャンセル待ちをしても、空きが出ましたメールが来て
すぐに予約をしないと、また満席になってしまって
いかに早く反応するかの戦いを4〜5回繰り返し
やっと予約をゲットした。
その上、午前中は山手線が全線運転中止しているという
なんともアメージングな展開で
途中からアプリでタクシーを呼ぶということに。
タクシー乗り場の行列に待つ余裕がなかった。
それでも前作の10分ほど見逃してしまい、がっくり。
そんなバタバタでやっと観ることができた映画は
とても静かに時間が流れていた。
遅れて入った私も、すぐにこの家族の物語に入り込み
ものの数分で落ち着きを取り戻した。
全編、ひとり娘である監督の優しい口調で語られていて
家族を撮る視点にも愛が込められている。
ともすると尊厳という問題にぶち当たりそうな場面でも
包み隠さずありのままの映像が流れる。
これは究極のドキュメント。
ここまでカメラを回すとは
嘘偽りのない本物のプロ意識に脱帽だ。
そして、舞台挨拶でも監督はとても正直に
映画を観るだけではわからなかった感情を細かく伝えられた。
その話に共感し、感動でもらい泣きしてしまった。
コロナ禍やウクライナ侵略などの
辛いニュースばかりの世の中で
家族の変わらない愛情や
日々の生活の積み重ねの大切さを
思い出させてもらえて感謝したい。
特に、元気な頃の家族の映像や写真が沢山使われていて
私たち見る側にも家族の生きてきた歴史がよくわかり
すんなりと感情移入することができた。
私も父の若い頃の写真や話を纏めようと思う。
信友直子監督、素敵な映画をありがとうございました。