車イスで富士山‼️

76歳要介護5、車イスの父の冒険。
現在、施設入居中。

昼デニ

2022-04-13 13:12:00 | 介護の日常
実は、麻雀スクールに行った日の夜
父がずっと脚が痺れて痛い、と言って
食べるのも眠るのもしなかったので
心配になり、次の日通院した。

頭や身体の状態に何かあるかもしれない。
取り越し苦労でも、念には念を入れておいて損はない。

結果、前から処方されている漢方薬を飲んで
様子を見ることになったが、何もなくて良かった。

ついでに薬の処方もしてもらったので
今月は往診なしで、診察基本料が安く済んだ。
ラッキーである。

このように前向きなポジティブ思考が
介護人にも介護される側にも必要不可欠なのだ。
私も少しはコントロールしているが、元々の性格も大きい。

介護して関係がクローズになってみて
改めて父の性格を受け継いでいると感じた。
基本、おめでたいのだ。

優しさ=強さ
というのは、私の昔からの持論だが
まあ、これを地でいくのが父。

優しいだけの人はつまらない
なーんて思ってたのは若い頃だけ。
今は優しい人が最高だと思う。

そして、優しさっていつでもあるものではない
とも大人になるにつれてわかってきた。

特に相手に思いやりもないのに
常に優しく接するなんて至難の業だろう。

せめて私は、どんな状況であっても
変わらず周りに優しくあるよう心掛けよう。

もうすぐネイルの試験で私に全く余裕がないので
父をショートステイに頼むことにした。
もっと早く決断しなかったのが後悔だ。

そして、黙ってショートに行ってくれる父
急なお願いを受け入れてくれる施設に感謝する。
ケアマネに至っては「ショートどこかでとりますか」と
事前に優しい言葉を掛けてくれた。
わかってらっしゃる…

病院の後に、お決まりのいつものデニーズへ行き
ランチプレートにプラスでキャラメルハニーパンケーキまで食べた父。
食欲が出て、良かった良かった。

嫌な顔ひとつせずに
デニーズへようこそ、と毎回言ってくれる従業員にも大感謝だ。



麻雀

2022-04-12 09:00:00 | お出かけ
ずっと父を連れて行きたかった場所に
麻雀スクールがある。

近所のヨーカドーの中にあるので
いつも様子を伺っていた。

電話して確かめてみたところ
車イスでも大丈夫だと言う。

ならばと、試しに父を連れて行ってみた。

父は昔はよく仲間と麻雀していたので
デイサービスでもデイケアでも
相手を見つけては卓を囲んでいた。

それがコロナで出来なくなり
今ではタブレットで機械相手に少しやる程度。

何とかして麻雀を楽しんでもらいたい。
まだ頭はしっかりしているので出来るはずだ。

ヨーカドーの駐車場は、隣に併設しているタイムズで
狭くて車イス用のスペースもなく乗降しづらい。
それでもなんとかスロープを出して父を降ろした。

ヨーカドーに入れば、バリアフリー店舗になっている。
現に沢山の車イスの方がいた。
なぜ、駐車場は整備しないんだろう。

エレベーターで最上階6階ゲームセンター片隅の教室へ。
中には10卓の全自動卓があり、15〜20名の人がいた。
割合と年配の方が多く、スタッフも3名いる。

カウンターで確認して、申込書を記入する。
(もちろん代筆で私が書いた)
レベルをはかるための面白い質問事項があった。


父はこの問題もスラスラと答え
問題なく経験者レベルになった。

そして、他に2名いた体験の方々と一緒に説明を受け
スタッフ1名を加えた4名で早速実践が始まった。

ところが、皆のスピードが速くて
父の動きが追いついていかない。
手が思うように動かなくなってきてるからだ。

スタッフの方は牌を取ってくれたりして助けてくれたが
ほとんどは私が代わりに牌を動かした。
それでも、父の頭はしっかり麻雀が出来ていて
本人も物凄く楽しんでいる様子だ。

他の方々に迷惑をお掛けすると思ったが
体験の若いカップル2名も女性の方は初心者らしく
とても感じが良かった。

なんと、初戦は父が安い手だが勝てた。
私は、点数も自動で計算されるシステムに感心し
新しい牌が自動で出来上がるのにとても驚いた。

2戦ほどしてから、スタッフが一般の会員の方に交代し
父と同世代の男性が加わった。
だいぶ気難しそうな方だったので、私も緊張する。

しかし、同じ麻雀好き同士だからか
そこまで父と対戦するのを嫌がる風でもなく
「そのうち覚えちゃいますよ」と
ルールもわかっていない私に言ってくださった。

4戦ほどしたが、皆同じくらいのレベルで
中々勝敗が決まらなかった。
私はずっと横に立ったまま、父の牌を動かし続けた。

そろそろ父も疲れたかな、と思った時
ちょうど休憩になったので(体験は2時間)
それを機会に、終わりにすることにした。

まだあと30分は残っていたのだが
父もトイレに行きたくなったようだ。
対戦してくださった方々にご挨拶すると
「また来て下さいね」と温かなお言葉をいただいた。

そして、会員証をもらい支払いを済まそうとしたら
なんと、会員になることが出来なかった。
独りで出来ない人は駄目ということだ。

まあ、それはそうだろう。
いたしかたないと、体験料500円を支払い教室を後にする。

あぁ、どうせだったらあと30分
思い切り麻雀をさせてあげれば良かった。
勿体ないことをしたな…

と、思ったが、あとの祭り。

父の久しぶりの麻雀体験は
あっという間にほんの少しで幕を閉じたのであった。

これを機会に、今度は自分が覚えて
父と楽しめるようになろうと誓った私である。

サイゼリヤ

2022-04-09 23:00:00 | 体験リポート
うららかな春の陽ざしなので
近くのダイエーの中に移転したサイゼリヤに
初めて行ってみた。

父がスパゲッティを食べたいと言ったからだ。

どのくらいぶりのダイエーだろう。
父は歩けなくなってから行ってないので
3〜4年ぶりかなぁ。

途中でご近所の娘たちのピアノの先生に出くわし
これまたお久し振りの、世間話をする。
お天気だからか、気分も爽快だ。

私もサイゼリヤの中に入るのは初めてで
車イスの席がわからなかったので、聞いたら
「1番奥の席でもよろしいですか」と、案内された。

隣の席には、寝ている年配のご夫婦。
「あちゃ〜皆が嫌がる席に追いやられたか…」
と思ったが、そんなことはもう気にもならないので
普通に500円ランチをオーダーする。

スープとドリンクバーはめちゃ遠くて、何度も往復し
持参した使い捨てエプロンを父に装着し、テーブルセッティングする。
上手く自分で食べることができないから、補助が必要だ。

父は初志貫徹し、スパゲッティを注文したので
食べにくいことこの上ない。
それでも何とかフォークを使い(補助あり)、食べていたら
隣から「凄い食欲ねぇ〜」と、声が。

隣の女性が私たちが隣に座ってからこちらを気にして
ずっと様子をうかがっていたのは感じていたが
あえて相手をしないように無視をしていた。
しかし、この発言は我慢ならない。

「こう見えても頭はしっかりしてるんですよ」と、つい余計な応戦をする。
(あんたらだって、いつこうなるかわからないんだから、可哀想と言ってると痛い目に合うよ)
と、伝わるといい。

車イスだから、動けないから、って
最初から色眼鏡で見られるのは差別的だ。
まあ私も、ご夫婦が生活困窮者だなと最初から色眼鏡だったけど。

「急にどうしたの?凄い食欲あるのねぇ〜」
「見ていて感動して涙がでちゃった」
「なんだか元気が出てくるわ」
もう、ここまで言われるとなす術もない。

「普通ですよ、いつもこうです」と、数回言った。
父の我慢も限界に達しそうだ。
はっきり言ってやろうかなと思ったが、エネルギーの無駄。

そのうち、話は身の上話になり
昭和19年生まれで広島女学院出身で原爆にあい
英語と音楽を専攻されているとわかった。
ちょっと、原爆って…歳の計算がおかしい。
何度も同じ話を繰り返され、ろくな会話にならない。
話半分で流していたら、急にイタリア語で歌われて
そこは、ああ本当に歌の勉強をされた方なんだとわかった。

反対にこちらが、がぜん女性が心配になる。
全く自覚されていないんだろうなぁ。
ケアしてくれるご家族はいらっしゃらないのか。

一緒にいた方はご主人ではなく、彼氏だそうで
東京音大を出たかなり歳下の声楽家らしい。
ホントかどうかわからないけど、せめて優しく見守ってあげてほしい。

珈琲まで飲んで、私の時間が無くなってきたので
そそくさとその場を立ち去ってきたけど
別れ際に、「いつもここにいるからまた来てね」と
父に握手を求めてきた。
きっと寂しいんだろうなぁ。

父も途中からは憤ることもなく
「施設に行くと皆あんなだよ。同じ話ばかりするのは認知症の特徴」
「きっとあの人は原爆2世なんだろうね」
「歌はホントに上手だった」
と、帰路で言っていた。

まさかサイゼリヤで
こんなに濃い体験をするとは思ってなかったが
行けばあの女性に会えると思うと
少し楽しみでもある。

月に1度くらいは行ってもいいかな。




春の1日(後半)

2022-04-07 00:05:00 | お出かけ
訪看さんが帰ってからの、第2弾。

ずっと行ってみたかった
業務スーパーがやっているプレミアムカルビという食べ放題焼肉店へ。

ここはさすがに父と2人ではモトも取れないので
娘がいる今がチャンス。
平日の夕方早くだから空いてるとは思うが
一応予約もしておいた。

17時に行ったら最初のお客だったので
丁寧に説明もしてもらえた。
2つあるコースの高い方を選び、ドリンク飲み放題もつける。
何てったって念願のお店だから、豪勢にいかないと。

ヒレ肉が予想より美味しくて、びっくり。
エプロンと自助具箸を忘れて来たので
父は箸が使えずに四苦八苦…ごめん。
それでも無理して食べていたほどの美味しさ。笑

父はご飯物を食べずに肉だけにしたいと言うので
冷製スープやサラダも頼み、最後にコレ
とうとう、ふりふりポテトまで注文。
でも揚げたてで物凄く美味しかった。

そして、ここからが真骨頂。

さすが業務スーパー、デザートが凄い。

このジェラートの充実ぶりよ。
8種類も食べてしまった(少しずつだけど)。

デザートブッフェだけのプランがあるのも頷ける。
数日前にオーダーすればお誕生日ケーキも用意してくれるそう。

父も食べ過ぎで大丈夫かなと心配になったほど
予想通りの美味しさと楽しさで
かなりモトも取れたプレミアムカルビだった。

そのうちまた行きたい。

春の1日(前半)

2022-04-06 21:24:00 | お出かけ
🌸の綺麗な公園に空色ポルテで行った。

父と娘と私の3人。
ずっと夢見ていたお出掛け。


ひどい雨だったけど、🌸も散らずに残ってて良かった。


🌷も沢山咲いてた。


蒲公英もかわいい。

さて、行って思い出したけど
この公園の敷地内に最近コメダ珈琲が出来たんだった。


こんな素敵なサステナブル店舗。

せっかくだから入ろうと行ってみたら
何と順番待ちの大人気。


四角形の建物が待合室になってて、びっくり。
順番を待つ父。笑

無事に呼ばれて
1つソファ席を取り外して車イスをそこに。
ほ〜、車イス対応席ってわけね。


なかなか行く機会もないから
思い切って父にお高い珈琲を注文。

3人とも付け合わせのお豆がやはり気に入り
(節分の時にも出したんだけどね)
100個入り1,000円の豆を、つい購入。
これで毎朝コメダ珈琲ごっこでもするかな。

待ち時間が意外と長かったので
訪看さんの来る時間をオーバーしてしまい
30分遅らせてもらった。

一度帰宅して訪看さんのケアを受ける。

→後半へ続く