昨日書いたとおり、ここ数年ぐらい、体の調子が良くなくて、趣味の天体撮影もお休みしておりました。
しかしながら、今年の7月上旬ごろに、彗星が肉眼で見えるという記事を新聞で見かけ、居ても立っても居られない状態となりました。果たして、そのコメットさんは、いつ頃、最大級に明るくなって、何時ごろ見えるのか…と言う事を思いはじめ、数年前に使っていた、The Sky 6 Professionalを自宅のデスクトップPCに再インストールしました。しかぁ~し、昔は出来ていたはずのコメットさんの最新の軌道データが、なぜか、ネットから取得できない。過去にも軌道データの供給元の米国のMPC (Minor Planet Center)のURLが変更になったりした事もあるので、また、URLが変わったのかと、最初は思いました。
しかし、いろいろ調べると、URLが変わったのではなく、「http://」 から「https://」の SSL通信に変更になっている模様。そんじゃあ、URLの頭を「http://」から「https://」に変更すればそれでOKじゃないの…とか、安直に考えて、レジストリーエディターで、過去のURLの冒頭部分の「http://」を「https://」に変更しました。で、一旦PCを再起動して、再び、The Sky 6 Professionalを起動して、最新のコメットさんの軌道情報をゲット…となるはずでしたが、
結果は、これ↓
「は!」です。
その昔、Yahoo!のBlogがあった頃に、レジストリーを変更して、URLが変わっても、対応できるようにメモを残しておいた事を確かめて、くれている方がいらっしゃいました。(全然知りませんでした(笑))
https://www.kanaboshi.com/WinTips/small_6.html
The Sky 6 Professional 自身が 「https://」SSL通信に対応してないのか…万事休すかと、一瞬思いました。10年以上使っているのだから、いい加減、最新版の「The Sky X Professional」でも、買えよと…しかし、「The Sky X Professional」の価格は、US$229だし、まあ、それは許せる値段だとしても、年間のサブスクリプションの値段が、US$100だととか…。ちょっと…毎年、ボッタクリすぎじゃないの>The Software Bisqueさん。
それでも、趣味をやる上で、現在のThe Sky 6 Professional より、便利なソフトであれば、仕方がないかと、購入する前に、いろいろネットで、仕様、操作方法を確かめました。しかし、どうも最新の彗星の軌道のダウンロードは、クリックでの一発更新できなくなっている事がわかりました。「え゛、マジ?」です。機能ダウンじゃん。それなら、お金を払って買っても、10年前の「The Sky 6 Professional」より、使い勝手の悪いソフトの様だし、昔のままの「The Sky 6 Professional」で、いいじゃん!と言う結論に至りました。
「The Sky X Professional」でも、一旦、彗星の軌道データをMPC(Minor Planet Center)からダウンロードして、変換しなければならないのであれば、「The Sky 6 Professional」でも、彗星軌道のテキストファイル変換機能があるので、その機能を使って、可能ではないかと、思いつきました。そして、やってみたところ、「ビンゴ!」です。できました。危険なレジストリーの書き換えも必要ありませんし、Windows 10 (64-bit)でも、正常に動いているようです。
では、その手順です。
【1】なんでも良いので、「https://」対応のブラウザ(Internet Explorer 11 とか Chromeとか)で、下記のURLをアクセスします。
https://www.minorplanetcenter.net/iau/Ephemerides/Comets/Soft06Cmt.txt
【2】画面に最新の軌道データがテキスト形式で表示されたら、「右クリック」して、「名前を付けて保存(A)」を選択します。そして、保存先は、「C:\Users\ユーザ名\Documents\Software Bisque\TheSky6\Comets」に、テキストファイル形式で、その表示されているデータを保存します。
【3】保存したら、今度は、The Sky 6 Professional を立ち上げて、「データ>彗星と小惑星」 を選択します。すると、下記のような画面になると思いますが、
この後、新規に最新の彗星の軌道データを全部インポートするので、一旦、現在の過去データを全部削除します。まず、先頭行を選んで、[Shift]キーを押した状態で、一番最後のデータをクリックすると全データが選択できるはずです。全選択(反転)後、右側の[削除(R)…]ボタンをクリックして、一旦、データを全削除します。
【4】全削除できましたら、今度は、先程ダウンロードしたテキストファイルを読み込んで、軌道データとして、インポートします。
先程、最新軌道データを保存したフォルダー「C:\Users\ユーザ名\Documents\Software Bisque\TheSky6\Comets」が見れるように操作します。この時、ファイルの種類が彗星データ( *.cmt)となっているので、プルダウンメニューから、すべてのファイル(*.*)を選択して、先程、ダウンロードしたテキストファイルを選択します。
【5】指定したら、[インポート]ボタンをクリックします。
【6】最新の軌道データがインポートされ、全選択状態になっていると思います。
【7】一旦、マウスとキーボードを操作して、全選択状態から、すべて未選択状態にしてから、[OK]ボタンをクリックします。
【8】再度、「データ>彗星と小惑星」 を選択して、表示させたい彗星だけをチェックして、[OK]ボタンをクリックします。
これで、また、多分、数年使えます(笑。