ネコニッキ

デボンレックス『狐』『葱子』の日常...

麒麟 逝く

2014-11-14 | 
飼い主です。
今年は別れの年となってしまいました。

麒麟が、昨日11月13日に息を引き取りました。
16歳7ヵ月でした。
麒麟を知っていてくれた方、ありがとうございました。
杏の時のように帰るとすでに永眠していて看取ることはできませんでした。

食べることが大好きで「食」のことしか頭にないコでした。
怒られても動じず、我が道を行く、喧嘩も買わず売らず、というか怒るという感情がないのかな?と思うくらい、16年間で2回くらいしか「シャー」と言ったのを聞いてないような変わったコでもありました。
妹(杏)が怒ってバシバシ殴ってきても、収まるのを黙って叩かれ続けながら待つなんてことはしばしば。

食べることが大好きなのに、食べたくても食べれなくなってしまったのが今月7日。
場所が非常に悪く、喉の悪性の癌(末期)でした。
声が擦れてきてあれ?って思い喉の脹らみに気付いたのが10月23日、そこから1ヵ月持ちませんでした。
検査で針を刺したので、癌を怒らせて増殖を早めたというのもあったのかもしれません。
9月頃に熱が出て血液検査した時は熱射病と診断され、熱が下がった後の検査では特にこれといった所見はなかったのですが、今思えばあの熱が悪性癌が急速に活動を始めた合図だったのかもしれません。

場所が喉だったので、気道を圧迫してきていて放置すれば、食事だけでなく呼吸も危うくなることは想像がついていました。
手術する手も1つあったのですが、年齢的にもやれて1回こっきり、費用もトータル20万くらいかかり、悪性の癌細胞だと傷口が塞がり難いとか、取りきれなかった場合最悪1ヵ月で元の大きさに戻るという話で、費用ももちろんネックにはなりましたが、痛い思いさせて入院もあるから家にもいれなくなるし、1ヵ月で元に戻ってしまうのであればやる意味がないのかもしれないと、自然に任せる選択をしました。
どれが正解だったのかはわかりません。自然にさせても、とても苦しく過酷な状態でした。
悪性の扁平上皮癌に内科的治療は皆無といわれているらしいので治療も特に何もなくいきました。
食事が取れなくなってからは、目の光が消えたような遠くを見てるような目になりました。
とても苦しく1つの場所に落ち着いて居られないようで、あちこち徘徊してこの頃はたぶんちゃんと睡眠も取れてなかったと思います。
とにかく苦しい。見てるのも辛く、頑張って欲しいより、早く杏のところに逝って欲しい気持ちが勝っていました。

亡くなる日の朝は猫用牛乳を自ら飲んでくれ、麒麟の部屋に寝かせて言葉をかけて仕事に出ました。
帰るとまだ少しやわらかい状態で眠っていました。

肺が壊れて酸素が取れなかった杏も苦しかったですが、食べたくても食べれず飲みたくても飲めず衰弱し、息も思い切り吸えない首を絞められた状態の麒麟は本当に辛く、ごめんなさいしかもう言えませんでした。
思ったより早く杏のところに逝ってくれてほっとしています。
麒麟ごめんなさい。家に来てくれてありがとう。ずっと顔のお手入れ出来てなかったから杏にいっぱい舐めてもらってね。


闘病中の妹を珍しく気にする兄
麒麟の尻尾はとても長くまっすぐでした


楽しい兄妹が家のコでよかった


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« すまん尾 | トップ | 新年のご挨拶 »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事