来週はさらに寒さが増して、毎日雪予報…。雪捨てるところないですわ…。
今回は除雪の話ではなくて、我が家には30年位前から使っているテレビカメラ式のインターホン、ドアホンとも言うのでかね。外からピンポン(といえば通じますよね…。)押せば、茶の間で音が聞こえて、カメラ越しに訪問者と会話が出来るわけです。付けた当時は顔も見えて誰が来たかが解るので防犯にも役立つということで重宝していたのですが、茶の間に誰もいないと客が来ても解らないわけです。
昔はそれでも困ることは多くはなかったのですが、今やネット通販が普及して荷物の受け渡しが頻繁に発生するようになったため、2階や車庫にいると荷物が来ても気がつかない事が多発するようになりました。
そこで、以前からどうにか出来ないか考えていたのですが、今回ようやく、問題点もありますが実用可能な状態になったので紹介します。
今回は長くなりますよ。
自分の行った作業を紹介する前に、他の部屋でインターホンが鳴ったことを確認する方法について今まで検討した事も踏まえていくつか例を挙げてみましょう。
1・受信装置を増設する
これはたぶん一番無難で確実な方法だと思います。最近は無線のものもあったりするので簡単に増設出来るものもあるでしょう。が、我が家のインターホンは1台有線で受信機を増やすことが出来ますが30年前の製品なので、見つけるのがちょっと手間がかかりそうです。
見つかったとしても、有線のみなので、壁に穴を空けたりしなければならない訳です。
さらに、有線ですから別の所に持っていく事も出来ません。
2・新しいインターホンにしてしまう
値段は張りますが、無線対応のものにしてしまえば、別の部屋でも受けられるし良い選択かもしれません。が、お金に余裕があれば…。よって選択肢から外れました。
3・ベビーカメラを使う
子供の見守り用として売られている言わばウェブカメラです。ペットや高齢者の見守りにも使えます。無線のものも多く売られていますので、今回の目的に利用出来そうです。
動きや音に反応し、メールを送信したり、マイクを使って話をすることも出来るものがあります。であれば、「ピンポン」がなれば、カメラが反応するでしょうし、茶の間以外でも訪問者と会話が出来る可能性がありますね。
しかし、音に反応すると言っても、「ピンポン」という音だけに反応するわけではありません。その他の生活音にも反応する可能性があるわけです。
カメラが反応したら、画面で様子を確認すれば良いわけですが、我が家の問題として、そもそもインターホンの画面が確認出来る位置にカメラを設置して電源を確保しなければならないのですが、設置する場所も電源も確保するのが難しいです。
4・ワイヤレスチャイムと光センサーを組み合わせる
実は我が家には市販のワイヤレスチャイムがありまして、2階に居る私に用事がある場合、それを使って呼び出すようにしています。そのワイヤレスチャイムの送信機を加工してインターホンとつなげることをずいぶん前に考えたわけですが、最初に考えた方法では上手くいきませんでした。
インターホンが押されると、「ピンポン」という音がした後に、モニターの電源が入るので、そこにセンサーを取り付ければ、明るさの変化に反応し、ワイヤレスチャイムの送信機のスイッチをONさせる事で、部屋に設置したワイヤレスチャイムの受信機を鳴らす事が出来ます。
玄関とは会話は出来ませんが、これは良い!と思いました。が、問題がいくつかあります。明るさに反応してスイッチが入る装値を用意しなければなりません。自分で設計出来れば良いのですが、難しいので電子キットなどを準備しなければなりません。
もう一つ、光に反応するのは良いのですが、モニターの電源は訪問者とやり取りしているうちは入りっぱなしなので、その間ワイヤレスチャイムは反応し続けることになります。他に、ピンポンを数秒おいて複数回押した場合は、その分反応してくれた方がありがたい。
なかなか面倒ですね…。
5・ワイヤレスチャイムと音・衝撃センサーを組み合わせる
「ピンポン」という音が鳴ると、その音に反応し、ワイヤレスチャイムの受信機が鳴る、という物。問題点としては、他の生活音にも反応する可能性が高い、ということです。
良い点としては、ワイヤレスチャイムに無加工で組み合わせ出来る製品がある事で、価格も実売3000円程度。
他にも方法はあるかもしれませんが、私が考えたのはこの5種類。結論から言うと、今回試してみたのは5番です。しかし結果は芳しくありませんでした。センサーの感度は3段階変えられますが、弱に設定しても側で声を出すと反応します。応答するためのボタンを押しただけでも反応します。ふすまを閉めた衝撃で反応します。
「ピンポン」が押されたときだけ反応させるのは難しいかもしれませんが、センサーの感度調整で、落とし所を見つけられると許容出来る程度で運用出来るかもしれない。ということで分解してみました。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
注意!この記事を参考にされた場合に発生した不具合、損失等につきまして当方では責任を負いかねますのでご了承ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/88/7d934672182468d0fdf7634d18915c45.jpg)
元々手元にあったワイヤレスチャイムの受信機「REVEX X800」です。受信機の写真は一緒に撮ってなかったですが、「X10」という商品で、セット品がX810という型番で販売されておりました。現在はモデルチェンジして「XP710」という製品があります。
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今回分解した音・衝撃センサーは「REVEX XP60」。旧型の受信機X800とも一部制限は有りますが、互換性があるので使えます。某a〇zonで注文したところ、こんなパッケージでした。型番はXPN60。簡易パッケージの型番みたいです。XP60はブリスターパッケージらしく、製品自体は同じ、みたいです。
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製品の中身はこんな感じ。右が音・衝撃センサーの受信部、左が本体で単四電池2本で取説では約2ヶ月保つらしいです。本当は半年位保ってくれればね。でも、センサーが反応する回数が少なければ2ヶ月以上は保つのではないでしょうか。
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センサー受信部を分解します。ビス穴は白いゴムのような物で蓋をしているので、端をカッターなどで上手く剥がすと、写真のようにビスが見えます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ab/5087b604a73a527451b634167b82ca02.jpg)
分解すると、吸盤部とセンサー基板が納まった部分と別れます。センサー基板側には弱・中・強と、感度を設定できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/ab/2acd58276fbf08bbe6f5ec54c1466d8c.jpg)
センサー基板はこんな感じ。写真上では左下辺りの丸くて黒いシートが貼ってある部分がセンサー。というかマイクっぽい感じがします。センサー基板が収まった丸いケース周辺を軽く叩いてもセンサーが反応します。分解前にセンサー受信部を振ってみると、なんとなくカラカラ音がしました。もしかすると衝撃で基板が揺れるとケースに当たる事で音が鳴るわけですからそこで衝撃判定させているのかなぁ。いや、回路詳しくないので解りませんよ。あくまでも個人的な予想です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/52/3b5d0a0dc7c63e05985d2c597e8931da.jpg)
そこで、センサーの表面に何かを貼ってやれば、伝わる音や衝撃が少なくなるのでは?という超原始的な方法を試すのが簡単そうだったので、手持ちの発泡ゴム(スポンジのような弾力性があるゴム)をセンサーに貼り付けて、基板自体もケース内で振動しにくくするため、もう1箇所にもゴムを貼りました。
吸盤部をビスで固定して電源を入れてみたところ、分解前よりセンサーの反応が鈍くなりました。これはちょっと期待できそう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/c9/a2ade0d701778f3ad046d726e0ce36c5.jpg)
早速インターホン本体に取り付けます。最初は応答ボタンとモニターの間ぐらいに両面テープを使って貼り付けしたのですが、感度スイッチを強にしてもピンポン鳴らして反応しませんでした。ちょっと反応鈍くしすぎました。
そこで、写真のようにインターホンのスピーカー部にセンサーを貼り付けてみたところ、感度スイッチを 強に設定する事で、なんとピンポン鳴らした音に反応し、それに対して声を出して応答しても反応せず、応答ボタンを押しても反応せず。ふすまも思いっきり閉めると反応しますが、注意して閉めると反応しない状態となりました。
ちなみに、XP60の右隣に取り付けてあるのが、ワイヤレスチャームの送信機X10です。
本当はセンサー上に貼った発泡ゴムの厚さを調整してみて、感度スイッチを中で丁度良い位にしようか、とも思いましたが、まぁ、ゴムがへたってきたりしたら感度変わるかもしれないのでこのままで行くことにしました。
もっと細かい調整出来るようにするならば、センサー上に可変抵抗(半固定抵抗)でも途中に付けるという手も考えられますが、手元になかったのと、センサー自体に音が伝わりにくくするために何かを貼り付ける方が、はんだ付けとかしなくて良いのでお手軽に試せますね。
希に、何もないのにワイヤレスチャイムが反応するときもありますが、インターホンのそばで家族と会話しても通常の声の大きさでは反応しないですし、親が出入りするときのふすまの閉め方では反応しないみたいですので、箱出しでそのまま設置してみたときに比べて格段に精度が良いです。
先に述べたとおり、あくまでもチャイムがなるだけなので、訪問者と会話は出来ませんが、誰か来た事が解れば直接玄関に行くか、茶の間のインターホンに駆けつけて対応出来るので、お金の消費を抑えつつ、実験で買ってみて良い結果が得られなかった製品の再利用(というか、リベンジかな)でまかなえたので、御の字かな、と思ってマス。
これで車庫で作業したり、外に洗濯物干しに行っても安心です。
それではまたいつかどこかで。
ただいまお仕事探し中です。宜しくお願いいたします。