つれづれ さくら日和

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ドラマ「マラソン」 を観た

2007-09-21 20:06:20 | TV・ ドラマ・映画・音楽

昨日、「マラソン」というドラマを観ました。
作業をしながら観ていたためか、あっと今の2時間でした。

物語の内容は、自閉症の青年がフルマラソンに参加して、3時間以内で完走するまでの話。

言ってしまえばそれだけの内容?、けれどドラマの方も見事に2時間以内で完走、という感じだったでしょうか。

「自閉症」という脳機能の障害、今でこそそれを知らない人は少ないとは思うのですが、初めて「自閉症」と聞いた頃は、大きな誤解、「自分の殻に閉じこもる」人のことを指すのだと思っていました。

決められたあることに固執するとか、表情で感情を表すことが(上手く?)出来ないとか、自分の身近で実際にそういう人がいないので、そういうことが大体理解出来たのは、少し前に放送されていたドラマ「僕の歩く道」を観て、です。

この時、主役の自閉症の青年を演じていたのは草剛さんでしたが、今回のドラマ「マラソン」の主役・二宮和也くん(さん、より、くんの方が似合いますね)ですが、この二人は某事務所で先輩後輩ですね。

二宮くんは今回の演技の勉強のために、先輩の作品は観ていたんでしょうか。
或いは、そんなこと関係なしに、先輩の作品を観ていたのでしょうか。
それとも、全く観ていないのでしょうか。
そんな所に、ちょっと関心を持ちました。

どちらも素朴な自閉症の青年を、見事に演じておられましたね。
この二人が元々持っている、「素朴な雰囲気」というのも、良かったのではないでしょうか。

フルマラソンに向けてある女性記者の紹介で出会った、元マラソン選手だった青年との出会い。

初めて自閉症というものと向き合い、数々の誤解や思い込み、戸惑いから理解へと変化していく二人の交流が見ものでした。

そして、このドラマで描こうとしたのは、「自閉症」についてだけではなく、子離れ、親離れ、といった成長、人と人との絆やつながりということのようで、そのあたりもとても分かりやすく描かれていたと思います。

無理やり子離れ、親離れすることはないと思うけれど、どんな親子にも遅かれ早かれ必ずそんな時期は来る。
パッと手を離さなくても、徐々に、少しづつ、離れていけばそれでいい。
離れたからといって、全く関係が無くなったわけでもなし、擁護ではなく、共感。
ずっとそばに付いているのではなく、少し離れた所から見守る。

  お母さんが喜ぶから走る
    それもあるけど、それだけじゃなくて
      僕自身走っていて、楽しいんです。
        走りたいんです。
       
     (これは青年の心を想像して、私が代弁しています)


親子の関係がそんな風に変わっていくだけ。
そんな風に思ったらいいのかな・・・。

このドラマの主人公、自閉症でフルマラソンやトライアスロンにも出場して、見事な記録を生み出したという彼は、韓国で実在する青年、今もその道で活躍している、ということに、とにかく驚きを隠せませんでした。

完全なるフィクションでは伝わりきらない感動が、それを知ることによって、さらに、という感じでした。


二宮くんも、本当に見事に演じ・・・というのは、前にも描きましたが、そんな中でも実はですね、思い出してしまったんですよ。

「拝啓、父上様」
で垣間見せた、ちょっと頼りないような間の抜けたような口調。

「・・・虹です」
ああ、これは、一平じゃないからね。
でも、思い出してしまったんですよ。

これも二宮くんの持つ魅力のひとつなんでしょう・・・ね~。


ドラマの中で、何度か耳にした親子で交わされたある言葉。
最後にこれを記しておきます。

   折れない心は、負けない気持ち
        
     迷った時は、前を向け




ドラマ「マラソン」公式HP







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6 コメント

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はじめまして (aki)
2007-09-22 00:50:43
TB&コメントありがとうございました。
このドラマ、単に障害者がマラソンで成功して・・・・と言うことだけを描いているのじゃなく、
さくらこさんの仰るように、
>子離れ、親離れ、といった成長、人と人との絆やつながり
も、しっかりだけど重くなく、解りやすく描かれているのが良かったと思います。

こういう障害を持たれた方のお話って、一歩間違うととってつけたようになったり、変に重くなりがちですが、二宮くんがとっても自然に演じられてたのが、良かったかなと思います。
返信する
初めまして~ (akiさんへ・さくらこ)
2007-09-22 10:09:26
akiさん、こんにちは~。
以前他のドラマでTBのみの交流はあったような記憶ですよ。

そうですね、このドラマ、重く描かれていない所がとても良かった・・・だからさらりと二時間が過ぎていったのかもしれません。

涙がぼろぼろこぼれて、とか、観終えた後胸がいっぱいになった、とかいう、そんな感じではなかったのが、かえって良かった様に思います。

二宮くんの自然な演技、こういう味を出せる人って言うのも、限られているように思いますね。
その辺が彼の魅力なんでしょうね。

韓国版のレビューも拝見させていただきましたよ。
どうもありがとうございました。



返信する
Unknown (小雪)
2007-09-24 19:47:25
折れない心は、負けない気持ち
      迷った時は、前を向け

当の本人(ニノ)はサラッと実行!
母の方に上記の場面がたくさんありました。

弟が塾へ行っていなくてバイトををしていたのが発覚した時
たまたま単身赴任から帰宅していた父が弟の部屋に入り
掛けた言葉が素敵でしたね☆

ニノ君の自然な演技は本当に素敵でした♪
影で努力はありましたけどね!^^
そんなことをあまり見せないところが彼らしい♪

後になりましたが、PEx聖子さん、本当に素敵に描かれておられます☆
お忙しい中の制作、ありがとうございました♪
お疲れ様でした~
返信する
間違い字 (小雪)
2007-09-24 20:26:43
影は陰ですね~
返信する
びっくりしました^^; (小雪さんへ・さくらこ)
2007-09-24 22:58:45
こんばんは~!
小雪さんのコメントが4つも連なっていたので、ちょとました。

二宮くんは、ああ見えて、演技の上でかなり勉強・努力をしていたんでしょうね。

それに、勉強さえすれば誰にでも出来る役でもないように思いました。
彼の持つ素朴さも良かったのでしょうね。

実際我が家に自閉症の子がいたら・・色々考えさせられました。

母としては、この何度も出てきた言葉で、自分を奮い立たせないといけない時も、何度もあったのでしょうね。

父親が弟に掛けた言葉。
このシーン、見てはいたのですが、何か他のことに気を取られていた(家族が声を掛けたとか、犬がうるさかったとか)みたいで、残念ながら台詞は記憶がありません。

そうなんだ、いいことを言っていたのですね。

最新記事の方で、小雪さんのブログの方に、リンクさせていただきました。
気になる点がありましたら、修正しますので、また仰ってくださいね。

ありがとうございました。
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ありがとうございます♪ (小雪)
2007-09-24 23:25:55
PEXのご紹介とブログへのリンク恐縮です♪
ありがとうございます♪

演技力もさながらニノ君が持ってる素朴で素直な面が彰太郎君そのものという感じでしたね♪

父親が弟に掛けた言葉は私も正確な台詞はもう覚えていないのですが
「お兄ちゃんはやりたいことを見つけてがんばっている!
私もこの歳になってまだこれでいいのかと考えている。
おまえも時間をかけてやりたいことを見つければよいよ」みたいなことだったと思います。

頭ごなしにどうして塾へ行かないんだ!
そんなことでどうするんだ!なんて叱るのかと思ったら違いました!(笑)
内藤さんて怒るイメージがあったもので^^;(あははー)
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