海の家

旅行と映画の感想を載せていきたいと思います。
よろしくお願いします(*^_^*)

シン・ゴジラ観ました

2016年07月31日 20時46分49秒 | 映画感想
31日(日)
 しばらく書き込みができない間にすっかり夏。しかも7月も最終日です。
時の過ぎるのは早いものですね。

 さて、昨日はお仕事でしたが、夜10時過ぎに映画「シン・ゴジラ」を観に行きました。

しかも「4DX」という、いすが動いたり水が出たりするアトラクション的な会場です。

まあ、4DXはともかくとして、私としては万人向けとは言い難いところもありますが、よかったと思いました。

特にゴジラの出る場面はアングルなども凝っていてリアリティがあったように感じました。

まだまだ上映されたばかりですのでネタバレは控えますが、監督のこだわりが感じられるマニアックな映画だったと思います。

ダークナイト ライジング

2012年07月29日 22時17分36秒 | 映画感想
監督 クリストファー・ノーラン
出演 クリスチャン・ベール(ブルース・ウェイン/バットマン)
    ゲイリー・オールドマン(ゴードン市警本部長)
    アン・ハサウェイ(セリーナ・カイル/キャットウーマン)
    トム・ハーディー(ベイン)
    ジョゼフ・ゴードン=レヴィット(ジョン・ブレイク/ロビン?)


2012年7月28日(土)にアミュプラザでカミさんと観に行きました。

皆さんご存じのクリストファー・ノーラン監督版「バットマン」三部作の最終話です。
一作目「バットマンビギンズ」はまあまあかな~と思っていましたが、二作目「ダークナイト」が大ヒット!私も凄く気に入りました!!
そして満を持しての三作目「ダークナイトライジング」(原題は「The Dark Knight Rises」)。
期待はマックスです!!
そして見終わった感想は、「すごかった!!」の一言です。


さて、ここからネタバレ必至ですのでご注意を!



ストーリーとしては、三部作ですので、前作・前々作をしっかり受け継いでいて、そういう意味では「復習」が必要な作品です。特に前作トゥーフェイスとの因縁(バットマンが「ダークナイト」といわれる所以となるエピソード)や前々作にあった主人公ブルース・ウェインの過去(「影の同盟」に所属していとくだり)は必須となりますね~
私は「影の同盟」のあたりはすっかり忘れていたので、ちょっと分からない箇所がありました(^^;)
いずれにしてもバットマン(とその周囲の人たち)の苦悩がよく描かれていました。
また、敵方のベイン(と影のボス)も切ない過去を持つ人間であり、単純な勧善懲悪からはほど遠い作品です。
ラスト近くのベインの軍団と、警察との戦いは、ちょっと泥臭くリアリティあふれる映像で、派手なだけの映画とはひと味違います。
良識ある警察や一般人が悪に流されることなく、しっかりと生きることが大事だというメッセージが伝わります。ヒーロー一人だけが戦うのでなく、誰でもがヒーローなのだというブルースの言葉が体現されるシーンでもあります。

 映像は前作に引き続き渋い色合いで、CG的な派手さを極力抑えた映像となっています。
また、前作でバットカーだったものが今回は敵方の武器として使われていたり、といわゆるヒーローものの特典を極力排除したリアリティを出そうとしているところも好感が持てます。
かと思うと、キャットウーマンがバットマンのバイクを乗り回す「いかにも!」という場面も忘れません!そのあたりの絶妙のバランスがいいですね~
新たに登場した飛行できる機体「バット」はもうちょっとコウモリに似せてもよかったかなぁ…
今回はCG面での驚きはなかったのですが、それぞれの場面の作り込みが感じられ、ハイレベルの映像だったように感じます。

何はともあれ、これで三部作の完結です。
ゴッサムシティー(とそこに住む人々)は本当に平和に暮らせるようになったのか、ブルースは本当に幸せを手に入れたのか…
その答えは、私たちが実際の世界で見つけるべきものなのかもしれませんね。

アメイジング・スパイダーマン

2012年06月25日 19時41分36秒 | 映画感想
監督 マーク・ウェブ
出演 アンドリュー・ガーフィールド(ピーター・パーカー)
    エマ・ストーン(グウェン・ステイシー)
    リース・イーヴァンズ(カート・コナーズ博士)
    デニス・リアリー(キャプテン・ステイシー)

 2012年6月24日に観に行きました。
先行上映ということで、なんとなくちょっと得した気分です(^^)
この手の映画は大好きですが、前シリーズも結構良かったので、それを越えることが出来るのか、期待半分・不安半分で観に行きました。
まだ観ていない方はこれから先ネタバレ満載ですので、見終わってから読んでくださいね!



以下ネタバレです。


 まず、配役ですが新しく選ばれたヒーローアンドリュー・ガーフィールド君(といっても28歳)とエマ・ストーンさん(こちらは23歳)は、カッコよく、かわいらしく、とってもよかったです。ちょっといちゃいちゃしすぎるかな…と思うところもないでもないですが、青春時代のまっただ中の大学生ですから、そこは大目に見てあげましょう(^^;)

 映像はもはや完璧。苦手の3D映像も思ったよりあざとくなく目の疲れもそうなかったです。敵のトカゲ男の動きがあまりにも激しすぎて、ちょっと重量感に乏しく感じるところもありましたが。
スパイダーマンの疾走感もうまく表現されていました。(しかしこのあたりは前作もすごかったので、予想の範囲内でした)

 筋は、主人公の性格や、叔父さんに対して取り返しのつかない失敗をする所などは前作と同じでしたが、前作と違って父親の設定が物語の核になりそうで、なにやら因縁めいたストーリー仕立てとなっています。
敵のトカゲ男の苦しい心の内など、間違っているが切ない気持ちも捉えることが出来ます。また、そのトカゲ男の圧倒的なパワーとスパイダーマンの素早さとの対比もよかったです。何より、自分勝手な面のある普通の青年が悩みながら心の成長をする過程が、きちんと描かれていました。

ただし恋人の父親(警察署長?)の死は、私のメンタリティではちょっと違和感がありました。ピーターが背負う罪は叔父さんの死だけでよかったような気がします。リアリティーを出すためか、あの死はアメリカ的には容認の範囲なのか、ちょっと考えてしまいます。あの状況で二人の愛は成就するのか?ラスト付近ではうまくいきそうですが、やはり違和感が…

まあ、そういった所もありますが、私にとって次回が楽しみになるお気に入りの一作になりました!!


おまけ 私個人として気に入ったところ。
 
蜘蛛の糸を出す装置を機械的に作って手首に装着しているところ。そしてトカゲ男がスパイダーマンの両手首をつかんだ時にその装置が破壊されるところ。こういう所でリアリティーが増すんですよね。(って私だけ?)

映像としては下水道に蜘蛛の巣を張り巡らせて敵を待ち受けているシーン。いかにもスパイダーマンらしい場面です。こういう静止したシーンで魅せるのに凝った映画は監督のこだわりが感じられて好きです。

最後に、住民たちがスパイダーマンのためにクレーンを並べて道を造るところ。アメリカらしい鉄板の場面ですが、ちょっと涙が出ました。


最後の最後に一言 ラストのテロップが流れてすぐに次回に繋がりそうなシーンが挿入されてます!
観ましたか?

ジョン・カーター

2012年06月24日 22時51分49秒 | 映画感想
監督 アンドリュー・スタントン
出演 キャストテイラー・キッチュ(ジョン・カーター)
    リン・コリンズ(デジャー・ソリス)
    ダリル・サバラ(エドガー・ライス・バローズ)

2012年4月14日(土)に観た作品です。
その日にも簡単な感想を書きましたが、感想と言うよりも、記録として是非この作品は映画欄に入れておきたくてもう一度記しておきます。

この映画を語る上で欠かせないことは、原作がエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」ということです。
以前記したように、私が中学年時代に読みふけったSFの名作です。この作品でSFファンになったと言っても過言ではありません。武部本一郎氏の魅力的な挿絵ともあいまって、ホントに夢中になって読み、その世界に没頭したものです。
初めのうちは、理不尽に火星に飛ばされてどうやって地球に帰るのかを描く物語かと思っていたら、どんどん異世界の魅力にはまってしまい、いつの間にか地球に帰るのが嫌だという感情がわいてくる作品です。
火星の重力が地球よりも軽いので、普通の人間のジョン・カーターは火星では超人となるという設定はなかなかスゴイと思います。要するに主人公をスーパーヒーローにするのに、環境の方を変えてしまったということです。つまり地球人であれば火星に行くと誰でもスーパーヒーローになれるんです!!そりゃあ、誰でも行ってみたいですね~
何にしても、今から100年以上も前に書かれたもので全てのスペースオペラの先駆的な作品です。自分もいつか、そういう未知の世界で冒険をしたいと幼心に憧れたものです。

そのあこがれの世界を描いた3D映画。想像通りではなかったにしても、かなり頑張って世界観を出した力作だという感想を持ちました。私たち日本人にとってやはり挿絵の武部本一郎ワールドが絶対ですから、原作とはまた少し違ったイメージがあるのは否めません。
しかし、映像は最新のSFXを駆使して非常に良かったと思います。特に飛行船の造形は美しく、盛り上がりました。
ペット?のウーラの造形はイメージと違っていましたが、それも武部本一郎氏の挿絵の影響です。映画の方が原作に近いとか。結構役に立ったり愛嬌があったりしていいキャラでした。
登場人物たちも頑張っていました。まあ、プリンセスのデジャー・ソリスは絶世の美女という設定なので、誰がやっても難しかったでしょうが、お転婆で強気なお姫様をリン・コリンズは頑張って演じていたと思います。
緑色人種の体格はもう少し横にも大きいマッチョでもよかったかなと思いました。

ストーリーは原作を大切にしながらも、現代という時代的推移、映画という時間的制限に合わせてうまい具合にまとめられています。
100年前に描かれた作品ですので、原作では登場人物の描き方はやや表面的で、冒険冒険また冒険のストーリー展開でしたから、映画化にはちょっと苦労した面もあるのではないでしょうか。不満を持つ人もいると思いますが、私としてはほどよい味付けかな…とも思います。


興行的には残念ながら赤字だそうです。そういえば、見に来ている人たちの平均年齢が結構高かったのが印象的でした。みなさんバロウズの、火星シリーズのファンなんですね~(^^;)
まあ、いくら原作が全てのスペースオペラの祖と言っても、実際に映画としてはスターウォーズなどが先に出ているし、筋にしてもファンタジーのナルニア国物語を映像で観てしまっているので、どこかで観た映像や筋になってしまうのは仕方がないし、そのためこの映画の魅力が薄れてしまっているのも事実です。
この作品は、巨額を投じて作られたものですが、原作ファンだけが興味を持てるマイナー作品になってしまったようです。

 でも、少なくとも私にとっては、幼い頃憧れた冒険を目の前に示してくれた記念碑的な作品となりました。

アバター

2010年01月06日 23時27分52秒 | 映画感想
監督 ジェームズ・キャメロン
出演 サム・ワーシントン (ジェイク・サリー)
    ゾーイ・サルダナ (ネイティリ)
    シガニー・ウィーバー (グレイス・オーガスティン博士)
    スティーヴン・ラング (マイルズ・クオリッチ)

2010年1月6日(水)に観に行きました。噂の3D映画です。テレビのCMなどで、とても美しい映像が流れていたので、期待して観に行きました。
期待を裏切らないとてもよくできた映画だったです。


…ネタバレがあります…


 まず一番の関心であった3Dですが、観る前は自分の顔のすぐ近くにものが来たりするのかと思っていたのですが、それほどでもなく、個人的にはほどよい感じだったと思います。地面や空を疾走するシーンは爽快感があり、まさに未知の体験です。雄大な自然も奥行きが感じられ、観ているときはさほど感じなかったですが、終わって2Dの映像をパソコンなどで見ると、物足りなくなってしまいます。
ジョージ・ルーカスが「スターウォーズ」シリーズを3D映像としてリメイクしたいと言ったのもうなずけます。これからの映画の主流になるかもしれません。

また、3Dは抜きにしても、惑星パンドラの自然や動植物、原住民の造形や動きなどはすばらしいSFX技術で、私たちを別世界に誘ってくれます。特に夜の風景は燐光を放つ様々な動植物によって幻想的な雰囲気が漂っています。

 ストーリーは、文明と自然の対立と、人間のエゴの醜さがよく表されたものでした。
まあ、このテーマは様々な映画で描かれているので、どこか似た雰囲気になってしまうのは否めません。
私としては、「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」などの宮崎作品を彷彿とさせるところがあるように見受けられました。侵略者と原住民という図式からポカホンタスを連想させる要素もあります。私は「ラストサムライ」も思い浮かべました。
とはいうものの、主人公が次第に現地人「ナヴィ」に惹かれていく様子が緻密に描かれている点など、とても丁寧に作られた作品で、どんどん物語世界にのめり込んでいきます。

けっこう長い映画だったですが、私たちを別世界へ誘う夢多き映画だったです。

ハリーポッターと謎のプリンス

2009年08月24日 23時47分33秒 | 映画感想
監 督 ディビッド・イェーツ
出 演 ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)
    ルバート・グリント(ロン・ウィーズリー)
    エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー)
    マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア)
    フランク・ディレイン(16歳当時のトム・リドル)

2009年7月19日(日)に観に行きました。シリーズ6作目です。前作はすべて観に行っていたので、当然この作品も期待して見に行きました。
感想を書くのが遅くなってしまいました。自分の怠慢さが一番の理由なのですが、正直な話、ちょっと辛口の感想になりそうで、少し間を置きたかったのもありました。

ということで、自分としてはやや不満の残る作品となったようです。


…以下ネタバレありです…


原作を読んでいないのであくまで自分の印象ですが、原作を忠実に再現しようとまじめに丁寧に作ったいい映画だったと思います。
学園生活のたわいもない恋愛話を盛り込み、日常のさりげない日々の中に、世界を巻き込む恐ろしい悪が忍び寄ろうとしている。そういった感覚が描かれていました。
物語の核となる重要な事実も描かれ、ハリー達にとっても、世界を救う具体的な方策が分かって来たようです。
映像もよく頑張っていて、始まりのシーンや、ロンの家の周りで行われる戦闘の場面、ラストの洞窟での戦い、いずれも頑張って描かれていました。
役者さん達はおなじみのメンバーです。その中で、敵の若き姿を演じたフランク・ディレインはクールでかっこよかったです!

そういったよさが見えるのですが、全体として盛り上がりに欠け、平板に話が流れていった印象が否めません。ラスト付近のダンブルドアの魔法は見事でしたが、その世界にのめり込めませんでした。
いろいろと理由があると思うのですが、私としては(原作を読んでいないのではずれてるかもしれませんが)小説の流れを忠実になぞってしまったからだと思います。

小説は言葉によって心理描写などを緻密に描くことで繊細さと奥行きをだしますが、映像で見せる映画とは完全に手法が違います。
たぶんロンの恋愛ネタは文字で読むとおもしろおかしく、ハーマイオニーとの関係も行間からにじみでるのでしょうが、それを映像で見せるためには、違った描き方をしなければいけないと思います。
また、何よりも肝心のストーリー展開も、映画として魅せるために、ある程度思い切った変更をしなくてはいけないのではないでしょうか。
映像と言語という全く違う媒体、それぞれに別の最適の魅せ方が必要だと思います。

もう一つ不満な点としては、今回現れる巨大蜘蛛。毎回現れる異形の生物たち(ドラゴンやグリフォンなど)は見せ場の一つですが、今回の巨大蜘蛛は、すでに死体となって、ちっとも動きません。これはちょっとがっかりでした。

もちろん、ここに書いた感想は私個人のもので、きちんと原作を読んだ上で、(あるいは原作を読まずとも)この映画をしっかり楽しめた方もいると思います。

色々と辛口の意見を書きましたが、ここまで来たからには最終作まできっちり観ようと思います。

ごくせんTHE MOVIE

2009年07月12日 12時26分27秒 | 映画感想
監 督 佐藤東弥
出 演 仲間由紀恵(ヤンクミ)
    亀梨和也(小田切竜)
    生瀬勝久(猿渡五郎)
    (その他、多数のイケメン達が出演します(^^))

2009年7月12日(日)に観に行きました。ごくせんはこの映画で終わるというので、ファンとしては見ておかなければいけないということで、カミさんと観に行きました。

この手の映画は、テレビ版とは趣を異にするものも多く、(例えばテレビ版ガリレオ→容疑者Xの挑戦)その点が心配だったのですが、ごくせんはテレビ版を正しく踏襲していて、安心して楽しめました。


…ここからネタバレありです…



上記したように、テレビ版と同じのりでどたばたコメディーを中心とした世界が広がります(ちょっとテレビ版より派手だったかもしれません)

ストーリー展開は、前半に現役生が中心のものが一つ、後半のメインに前年度卒業生(3回生?)のものが一つと、すっきりしています。細かなひねりはなく、その分ストレートに話が盛り上がって、ラスト付近ではけっこう涙を誘います。

今回は、現役生だけというよりも、卒業生(1回生~3回生)が、世代を超えて駆けつけてきます。それぞれの年代に応じて、仕事や学校で頑張っていて、一人一人の成長が実感できました。
この映画の一番のメッセージもそこにあるのではないでしょうか。これまで現役高校生だけをメインに描いてきて、学生ものというポジションをとっていましたが、今回、卒業生・それも異なった世代の卒業生達を出すことにより、学校を卒業した後の成長のビジョンが示せたと思います。
その分、現役の高校生が、いつも以上に子供っぽく見えてしまいますが、それがまた、今後の成長を期待させる存在として浮かび上がってきます。

学生にとっては、卒業後の具体的なイメージが持て、社会人になった私たちには、自分の人生を振り返るきっかけにもなったのではないでしょうか。
そういう意味で、どの世代の心にも訴えることの出来る、普遍的なテーマを持った映画となったと思います。
卒業生達の、ヤンクミのお株を奪うような台詞「おれたちはこの先公の教え子だよ」(若干違うかもしれません(^^;))には、彼らの誇りがにじみ出ています。最後の戦い(?)にヤンクミを一人で行かせた教育実習生の小田切が、ほかの人に非難されたとき、「俺たちは自分の出来ることをすればいい」という言葉も、学生ではなかなか出ない大人の発言の重みが感じられます。

とまあ、重たいことを言いましたが、それらすべてが、ごくせん独特のコミカルさと威勢のいい啖呵の切り方で、気持ちよく描かれています。おなじみのレギュラー達も健在で、特に猿渡教頭(失礼!校長でした)との掛け合いはいいですね!
ヤンクミ火薬持ってる?というやり過ぎもありますが、そこはさすがに映画ですから、サービスということで(^_^)

見ていて楽しく、ちょっと心にじ~んとくる佳作でした!

トランスフォーマー リベンジ

2009年06月30日 22時51分06秒 | 映画感想
監 督 マイケル・ベイ
出演者 クシャイア・ラブーフ(サム・ウィトウィッキー)
     ミーガン・フオックス(ミカエラ・ベインズ)
     ジョシュ・デュアメル(レノックス大尉)

2009年6月28日(日)に観に行きました。前作が自分としてはツボにはまった作品だけに、わくわくしながら観に行きました。
文字通り目が離せない映画でした! 特撮はすごいの一言です。とても面白く観ました。
しかし、ちょっと不満の部分もありました。続編というのは前作以上に評価が厳しくなりがちですかね。


…ここからネタバレあります…


大学生になった主人公サムの日常と、宇宙からやってきたロボットのアンバランスさは健在です。日常に突然襲いかかる恐怖!いいですね~
また、トランスフォーマーの活躍もけちけちせず、見せ場がふんだんにあります。スピード感のある描写が観ている側の興奮を誘います。舞台も上海やエジプトなど広範囲に及んで、よりワールドワイドになりました。特に敵側のトランスフォーマーのデイセプティコンは面白い型が出ていて、その変身シーンなども見どころです。

といい所が満載なのですが、不満もあります。まず、味方のトランスフォーマーのオートボットは、一体一体の描き方が表面的で、中心となるオートボットを除いて個性が感じられません。前作みたいな人間味あふれるエピソードも少なく、せっかく前作でいい味出していたキャラが生かせてなかった気がします。(双子のオートボットは、個性を出そうと頑張ってましたが)
特に後半の戦闘シーンはオートボットも人間も一つの軍隊として動いていて、これでは戦車と変わりないなーと思ってしまいました。まあ、その方が「戦争」という戦いではリアリティがあるのでしょうが…。しかし、日本人の描くロボットものというのは、もうちょっとヒーロー的な強さとキャラだちがあると思うのですが。

また、これは私の歳のせいかもしれませんが、相変わらず動きが速すぎて、よく把握できない映像がありました。ホントに若者はちゃんと見えているのかな?

ストーリーはこの手の話にはよくあるもので、ちょっと予想がついちゃった感がしました。
でも、分かっていても最後の反撃の所は燃えますね~。
特にオプティマスがブースターなどを取り込む所は、ロボットものの王道をいっていた気がします。こういうギミック的な面白さをもっともっと増やして欲しかったです。それはロボットアニメで育った日本人の感覚でしょうか(^_^;)

私個人としてはトランスフォーマーは車に変形するのですから、それぞれに乗り手がいて欲しかったです。例えばかっこいいシボレーに変身するサイドスワイプには、イケメンのクールな乗り手がいる、とか。
また、ヒロインのミカエラにも、相棒となるトランスフォーマーが欲しいですね~

まだまだトランスフォーマーの世界は広がります。次回作を期待したいと思います。


気に入ったトランスフォーマー(前作出演を除く)

※ジェットファイア=おじいちゃんのトランスフォーマー。
ちゃんとひげらしきものもついていて、数少ない個性を持った存在でした。

※アリス=女性にトランスフォーム(?)するトランスフォーマー。ちょっと反則ですか?

※ウィーリー=ラジコンカーのトランスフォーマー。これはおもちゃそのもの!ペットとして最高!

ターミネーター4

2009年06月20日 23時42分16秒 | 映画感想
監督  マックG
出演者 クリスチャン・ベイル(ジョン・コナー)
     サム・ワーシントン(マーカス・ライト)
     アントン・イェルチン(カイル・リース)
     ジェイダ・グレイス(スター)

2009年6月20日(土)に観に行きました。このシリーズは1と2は大好きでしたが、3はちょっと辛い(特にシュワちゃんの身体の衰えが…)映画でした。
今回はシュワちゃん出演なしということで、ストーリーを踏まえつつ全く別の映画になったのではないかと期待して観に行きました。

見終わっての感想としては、アクションシーンなど、よくできていて楽しめた部分も多かったものの、私にとっては消化不良の印象もありました。


以下ネタバレですm(_ _)m



今回はちょっと厳しめの意見となりますが、あくまでも私個人の感想ですのでご容赦を。
上記しましたが、今回はシュワちゃんなし(正確にはちょっとCGで出ています。そのシーンは力が入ってました。)なので、いわゆるキャラクターで魅せるということを禁じた映画となります。そうすると、テーマ・ストーリー・人間関係などで勝負することになるのですが、そのあたりがかなり旧シリーズに寄りかかりすぎてしまっていたと感じてしまいました。
例えば、なぜスカイネットは人間に反旗を翻したのか。機械だけの世界を作りたかったのか?それならば、その中心都市(都市?)は、もっと人間くささを排除するべきではなかったのか。
旧作では曖昧なままで許されたこういったバックグラウンドも、今回はもっと掘り下げてシビアに示さねばなりません。今回の映画では、そのあたりが描写不足だったような気がします。

また、崩壊した未来の描写も、オリジナリティが薄かったような気がします。別の何かの映画で見たようなデジャヴな感じを抱きました。なぜああまで「荒野」になるのでしょうか。もっと植物は生えてないのでしょうか。良くも悪くも西部劇的なイメージがつきまといます。

改めて、旧昨はシュワちゃん人気の、良くも悪くもエンターティナーな映画だったことが再認識されました。

とはいえ、アクションシーンの迫力、様々なタイプのマシーンの楽しさはよかったです。巨大なマシーンもよかったですが、個人的にはバイクのターミネーター「モトターミネーター」けっこういけました。あのくらい上手くバイクに乗れたら面白いですね。(でもやっぱり綱一本で転倒しますが(^^;))

また、マーカスを使った主題表現は、ストレートでわかりやすかったです。(このあたりのディテールをもっと描いてほしかったなぁ)

あれこれ辛口の意見をしましたが、新3部作は始まったばかり。これからどのような深さと驚きを魅せてくれるのか、楽しみです。

スタートレック

2009年06月14日 11時12分28秒 | 映画感想
監 督 J.Jエイブラムス
出演者 クリス・パイン(カーク)
     ザッカリー・クイント(スポック)
     カイル・アーバン(ドクター・マッコイ)
     エリック・バナ(ネロ)

2009年6月13日(土)に観に行きました。スタートレックはファンなのですが、どちらかというとテレビ版の日々の事件を描くといったスタンスのものが好きで、映画のように大きな話になると、何だか今一歩感を感じてしまい、1~2回観た後はスルーしていました。
今回は、知人の薦めと、予告編の派手さもあって重い腰を上げて観てきました。

見終わった直後の感想は、よかった!の一言です。スタートレックファンの私としてはもちろん、ファンでない一般の客であるカミさんも、楽しんで観てくれました。
スターウォーズシリーズとは一線を画した、リアルな世界観と人間関係をもとに、独自の世界を見事に表した傑作でした。
以下細かな感想です


ネタバレもあります(^_^;)


主人公が父親の偉大な影を乗り越えて大きく成長するというストーリーは、(私だけの見方かもしれませんが)いかにもアメリカ的だと思います。リーダーとしての父親像というのは、(あくまでも私見です!)アメリカ文化の根幹をなしているように思います。場合によってはいささか定番に過ぎるこのストーリーも、この映画にとってはずばりはまった感じがします。カーク船長の成長と魅力をしっかり表してくれました。
カークの陽気で破天荒な性格の裏には、深い悲しみと父親に対する複雑なコンプレックスがあります。意志の力でその壁を乗り越える姿は、すがすがしく、頼もしくさえあります。
ポイントは「意志の力」です。日本ならば、ここで重大な事件(つまり環境の変化)が起こり、そこで初めて成長するというパターンが多いですが、カークは(前船長の一言があったとしても)自分の意志で船に乗り込み、自分の意志で艦長の座を得ます。そこがとてもアグレッシブで、でも頼もしいですね。(もちろんアメリカ的です(^^;))
また、スポックの態度にも涙を誘うものがあります。この人は本当にいいひとなんだなあ、としみじみと思いました。(話が長くなるので、泣く泣く割愛します)
そのほかの人物たちも、ファンなら思わずにやりとする場面が満載です。ファンとしてでなく普通に観た場合も、とてもキャラクターの個性が出せていてよかったようです。(カミさん談)
ストーリーは時間を題材にしたもので、これは様々な見方があるでしょう。しかし、主題を表現するために必然な流れで、あまりSF的にこだわりのない私にはすんなり落ち着きました。ラストでのスポック達(?)の会話は面白さと、感動がありました。
俳優さん達もみなはまり役で、特に主人公カークと敵役ネロはかっこよかったです。


映像面では、黒一色ではない、アーティスティックな美しい宇宙の表現、星々の特徴ある設定などは、見応えがあります。戦闘シーンを主とするCGは今更言うまでもありませんが、特にUSSエンタープライズ号へのこだわりは、並々ではありません。(建造中の所から力が入りまくっているように見えました。)この監督(スタッフ?)は本当にスタートレックが好きなんだな、と思わせます。

必見です。