一の谷の魔女マツリカの壮大な策謀により、対立していたニザマの帝室を味方にし、アルデシュとも友好関係を結び、仇敵のニザマの宰相ミツクビを追い詰めるマツリカ。その一方で、ミツクビと帝室の間の微妙な関係にあった官僚たちは、内乱状態になったニザマから家族を安全な場所に避難させようとします。このお話は、ある高官のお姫様が近衛兵、荷物持ち一行と逃避行をする中で、裏切りや陰謀に巻き込まれ、わずかに隠された出来事をもとに監禁されてしまった館から抜け出そうとするお話の上巻です。描写が精密で、読んでいるだけでその場の雰囲気を感じることができ、陰謀や人の残酷さ、それにあらがう人たちの想いも良く描かれています。
上巻ではマツリカやキリヒトは出ていませんが、下巻では登場し、見事な策略を巡らせてくれるのか楽しみになりました。読み応えがあるとともに、読み終わると続きを読みたくなるそんな本です。※暗殺や残酷な描写もあるので、そういったのが苦手な人にはおススメしません。歴史もので戦略・策略がはりめぐらさせるお話が好きな方にはお勧めします。
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