第17話 「エイマとジーナ」
カトラの部屋に朝方呼ばれてあくびが止まらないアルバ。
ところが一転して目が覚めた。
「…ジーナ!よく無事で!」
目の前にジーナがいたが、カトラとジーナは話していたようだった。
あまり話さないタイプのジーナが説明をする。
ルーカスもその場にいた。
「アルバイトの募集…簡単に説明するとそう言ったら面接、少しの間は尾行があったけど無事入れた。そこは人数は5人〜6人くらい。偵察機は10体くらい。女の子が中にいたけど話はしていない。他は男の人」
単調に話すがみんなしっかり聞いていた。
カトラが小型で見つからないタイプのカメラをジーナに渡していたらしく、内部が分かる。
「そうそうジーナには怪しく思われないように、部屋を借りていたが成果だったな」
ルーカスが「尾行があったなら正解だろうな」と一言。
「カメラには…小型だが見つからないように加工してある。自作だよ」
そういえばここは研究所。
カトラは研究者だから作ることもできる。
感心しているとカトラは言う。
「キョロキョロしていると怪しいから、数日分けて撮っているのさ」
カトラがそこまで話すとロラッカの存在も分かる。
ジーナは「あの巨大なジャカリラの姿はなかった」と話す。
みんなでカメラに映っているのに注目しながら話している。
アルバはふと思った。
「ちょっと回してもらって良いかな…」
アルバがジッと見て「止めて!」と告げる。
「この子だよ、ラン エイマだ…」
カトラもルーカスも驚きを見せずにいた。
アルバも何となく怪しいと思っていただけに、やっぱりとも思った。
「ジーナは2週間だけのアルバイトだから…あと3日だな」
カトラは「接触は避けるんだ」とジーナい言う。
ジーナは頷く。
カトラが「ニアミスしたわけだな、ある程度は分かっただろう」
ルーカスが映像を見ながらロラッカについて確認する。
アルバはエイマにこの場所を教えていなくて良かったと思った。
カトラがジーナに「あと3日、気付かれないように普通にしているんだ」と告げる。
ジーナは頷いてから、そっと借りているアパートの方へ遠回りをするため向かう。
ルーカスが「まさか毎日尾行はないだろう。だが用心した方が良いな」と言う。
その言葉にアルバも納得をした。
同時にエイマとジャカリラ出現に、何らかの繋がりがあるのかもしれないことをカトラたちに話す。
2人が同時に「だろうな」と言う。
「偶然か必然かはのちに分かるさ」カトラの言葉に、エイマとまた会うだろうと感じていた。