第13話 「新たな機関」
まだショットガンには慣れていなかったが、離れた部屋でジーナが弓の練習をしていた。
何だか近寄り堅い印象もあるがジーナにアルバが言う。
「練習中にごめん!俺も弓って使えるかな?」
ジーナは弓を閉まって答える。
「難しいと思うけどできなくないと思う、私もショットガン使えるから」
アルバは身長160cmほどで鍛えてあるジーナを見て、より練習しようと思った。
そして一言。
「そのときは教えてくれるかな?」
ジーナは頷いて返事をする。
部屋に戻って少し休憩しようと思い、いつの間にか眠ってしまった。
夢の中に研究所のような施設が出てきて、ジャカリラがいる。
パッと目が覚めた。
カトラの部屋に行くとトウジキもいた。
トウジキは「たまにしか現れなくて悪いね」と机に座って話す。
「いえ、ちょうど良いです。あのジャカリラってやつだってどこかの施設みたいなところにいるはずですよね?普段いないし、あの巨体が隠れられるとは思えない」
カトラが椅子に座って、トウジキの顔を見る。
アルバにカトラが話す。
「怪しい施設…いや機関があってね、そこが関与しているかもしれない」
アルバは「やっぱり単独じゃないか、カトラは詳しく知っている?」と聞く。
「ここから随分離れた場所に怪しいところがあるが、偵察機があって近づけない」
トウジキは「そこの衛星写真ならある」アルバに見せる。
意外にも鮮明なことに驚いた。
アルバが「誰だろう、誰か写ってるけどあの巨人…ジャカリラって奴じゃない」
カトラが覗き込んで「女の子みたいだな」と話す。
「ここの機関は調べないと何も分からないな、社員なのかもしれないし」
続けてカトラが話す。
「この規模からいうと、そんなに大きくないだろうけど何人か仲間がいるかもだな」
アルバはそれもそうだと思った。
徐々に分かってきていることもある。
取り残されたらやられてしまう。
少し眠ったようだし、練習を再開することにした。