ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~2 最終話 「終わりのない虹」

最終話 「終わりのない虹」

 

「虹が出ている…」

 

アル・レレン艦長は呟いた。

逃げさせてくれた時、同じように虹が出ていたことで何かが起こると思ったことを。

セイナたちに最初に助けられた時、今後何らかの形で出会うだろうと思っていた。

守里たちと一緒にアゼラを倒すことができる。

彼らなら実現するだろう。

 

「虹には…」

 

その時だった。

トキノには分かった。

そしてそのことをアル・レレン艦長に告げる。

 

「アゼラの場所が分かったのか?」

 

アル・レレン艦長の言葉にみんなが緊張する。

相手は小さくないだろう。

誰もが分かっていた。

 

「大気圏近くに奇妙な反応があります!これはどの国でもない…アゼラよ!」

 

トキノの言葉にバミューダ海域で赤く明滅していた原因が分かった。

アル・レレン艦長が麻生と話す。

 

「バリアを貼っていたわけか…どこにも感知されるわけがないな…」

 

麻生の言葉にアメリカに近づいていたことも重なった。

アル・レレン艦長が命令をする。

 

「Gビャクヤ!ベラーナ機は発進!20秒後にアストラーダ機発進!」

 

「Gビャクヤ発進!」

 

「ベラーナ機発進する!」

 

ララ機とドッキングしたまま、20秒後に。

 

「アストラーダ機発進!」

 

麻生とリリアン、セイナやカンナ、トキノもその場にいた。

アメリカの上空、大気圏近くでシークル艦は待機。

作戦通りならうまくいく。

アル・レレン艦長はそう思った。

 

「ララ機!レーザーを最大限にしてバミューダ海域の赤く明滅しているところに照射!同時に虹を見るんだ!」

 

ララは虹を見て思った。

どこから現れて消えるか分からない虹。

そして独り言のように言った。

 

「偽物の虹なんて!!」

 

照射と同時に虹を見た。

虹が消えている。

その時目の前に現れたのはおそらくキーラ隊だろう。

一面を覆うように待ち構えている。

 

「読んでいたな…」

 

アル・レレン艦長は想定どおりと思った。

数十機はいるだろうキーラ隊。

そしておそらく後ろにはマイールか守里の父親がいる。

いよいよ戦いは始まろうとしていた。



【GEOオンラインストア】に興味のある方はこちらもご覧ください!↓


優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「小説」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事