ねここねこの家

アモクロノス~旅の戦い(battle of the journey)~ 47話 「時空のバリア」

47話 「時空のバリア」


「どうして!納得できないわ!」


ララ機がベラーナ機と無線で話をしていた。

ベラーナには守里の気持ちが読めた気がした。


「俺はマイール艦に集中する!ララ機は戻ってろ!」


ベラーナが叫ぶと、何も言えずララ機はゲンナ号へ帰って行った。


「ララ機では戦艦は無理だ…俺は…」


目の前を見るとマイール艦の姿がない。

すぐ目の前にいたはずの戦艦がやられたとは考えにくい。


「まさ…か!!剣!!」


ベラーナは叫ぶと同時に日本へと向かった。

マイール艦がいたら俺が潰すと言わんばかりに。


無線でセイナの声がして言った。


「トキノが言うの。日本のマーズの鉱石のところに行ったんじゃないかって」


ハッとしたベラーナはララ機を呼び戻して2機で日本に向かう。

ロロナは小林の手で使えなくなっていたが、トキノがいる。


「座標は記憶しているから。自動で向かって!」


自動に切り替えると、カンナが叫ぶ。


「ちょっと!!何よあれ!!」


まるでその空間だけバリアが張ってあるかのような場所に、守里とアベルトがいた。


リリアンが叫んだ。


「今は日本に向かうのよ!母親の言うことだと思って聞いて!」


ベラーナはその言葉を聞いて微笑んだ。


「もう母親だと思っているさ。日本の座標のあるところへ向かう!守里は…大丈夫だ!」


遠くに戦艦が見えた。

守里とアベルト以外の全員がやっぱりと思った。

ゲンナ号も日本へ向かう。


「剣…必ず生きていて…」


セイナが心の中で叫びにも近い祈りを込めていた。


守里やアベルトにも、戦艦やベラーナたちが見えていた。


徐々に戦艦に近づいていくベラーナたちだったが、見て驚きを隠せなかった。

ほとんどの部分から煙や火が上がっている。

それでも日本に向かって飛んでいるマイール艦。


「容赦はしない!!」


ベラーナは向かいながら叫んでいた。

守里とアベルトは、その光景を見てお互いが決めたわけでもない見えなくなるまで、を見守っていた。


「頼むぞー!!ベラーナー!!」


闇雲にアベルトに攻撃を加えても、アベルトの乗るゲラザロナには余裕があった。


一旦離れる守里。

深呼吸をしてから冷静にアベルトに立ち向かった。


優しく頼もしい主人とねここねこ。猫ちゃんず(しまちゃん♀おおちゃん♂さきちゃん♀)と生活中。

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