48話 「未知の力」
「弱点は関節…パワークロノスはいつ使う…」
守里はアベルトの乗るゲラザロナを青く光った刀で遠くから、近くから攻撃していた。
ゲラザロナには全く効果がないかのようだったが、守里は考えながらいた。
「まさか…」
あり得ないと思いつつ、青く光る刀でコックピットを狙った。
ゲラザロナが少しだけ傾いた。
ほんの少しだったが、守里は見逃さなかった。
離れて見た瞬間反撃を受ける。
「な…!」
守里が予想していたのとは違い、ムチのようなものが刀にかかった。
Gビャクヤに電流のようなものが走る。
考えて見たら交わしているだけで攻撃は初めて知った。
「邪魔だ」
刀がコックピット内の守里にも伝わるが、同時に刀が赤く光った。
守里は冷静だった。
「ここだ!!」
刀から離れ、引き裂くと鈍い音とともにアベルトの声がした。
「だから邪魔だと…!」
さらに反撃をしようとするゲラザロナ。
ミサイルが肩の部分から放たれた。
守里はアベルトの乗る機体の武器を調べていなかったことを悔やんだ。
同時に言い聞かせた。
「いまさら…こっちは遠くへ…」
離れた位置で止まる守里の乗るGビャクヤ。
その瞬間、パワークロノスが赤く光った。
「今だ!!」
パワークロノスを放つ。
とっさに避けようとしたゲラザロナ。
途端に大爆発が起こってGビャクヤとゲラザロナが吹き飛んだ。
「何を…!」
体制を戻せないほど大きいゲラザロナが叫ぶ。
Gビャクヤは体制を整えて深呼吸をした。
「今しかない!いっけぇーー!!」
パワークロノスとともに、赤く光った刀が飛んで体制を戻せないゲラザロナに向かう。
「バカ…な…!」
叫び声とともにコックピットの部分に、関節部分から突き刺さってゲラザロナは爆発した。
守里が乗るGビャクヤはバリアになっていた部分が解けて宙を飛んだ。