きりかぶMANIA

旅の切り株カタログ

奇木と奇石の館

2012-05-20 21:11:07 | 旅先の切り株
「豊似石」は、採れるところが決まっていて、北海道日高支庁豊似山地から産する石で硬質の砂岩系の石。白い糸状の石英と サメ肌の石質が特徴ですが、それぞれが独特の不可思議な形を形成しています。



この「豊似石」を得るために愛好家がたくさん訪れて「豊似石」らしい形のものは、もうほとんど採れなくなったそうです。
それでも木の根の下や深く掘り下げたところから見つかることもあるそうです。
それに見かけによらず固くて重い石なので、山から運び出すのも大変なのだそうだ。



ネットで調べると、小さな欠片のようなものでも数万円!
へぇーっものの価値はわからないものだなぁ。。。

そんな高価(?)な石がゴロゴロする私設博物館「よろず展示小屋」
豊似山のある北海道大樹町。キャンプ場入口近くに在住の大正9年生まれの天野さんが趣味で集めた豊似石と木の根などが並ぶ倉庫状の展示室です。
その数600個あまり。



「だから車は野ざらしにしちゃってるよ!」

それはそうだよね。。。
天野さんの名は、愛好家の中でも知られていて、豊似山を案内、採掘の手伝いすることもあるらしい。




自然が作り出す珍しい造形美に魅せられて30余年、道内外より集めてきた自然石、木の根、木のコブなどを70平方メートルの作用小屋を手作り改造して陳列台を設け、600個あまりを展示、公開しております。
そのほか外植樹類(しゃくなげ)、盆栽も自慢であります。(案内文より)


豊似石とネットで調べても、いまひとつピンと来ないので行って見ることにした。



確かに変わった形だ。
まるで紙粘土細工みたいな感じ。それでも触ってみるとコチコチの石。
いっしょに展示されている切り株たちも自在な形で、中はまるで魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界。




「ボクは、どっちかというと、石の価値ってのは、どうにもわからないんだ」

ただ形の不思議さが大好きで集めてきた天野さん。
石と切り株たちのために老朽化した倉庫をぴったり覆うように鉄骨立ての倉庫で補強したそうです。
元の倉庫もそのままなので、看板も内と外に二重。



入場無料の展示小屋ですが、帰りに大きな板チョコをもらった。
天野さんから見ると、私は孫の歳ですね。



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