きりかぶMANIA

旅の切り株カタログ

切り株 と 幻の橋

2011-01-01 01:06:23 | 水辺の切り株
北海道根室本線。帯広駅から分岐していた旧国鉄士幌線跡。
その沿線に糠平ダムの建設に伴い路線を付け替えた旧線部分があります。

元々は、東大雪の森林資源輸送のための路線で始めは現在、糠平湖となっていますが山間を流れる音更川の急流に乗せる「流送」という輸送方がとられていました。

その後、士幌線が伸長され、自然実溢れる景観に配慮するためとコンクリートの骨材を現地調達できること(完成後、レールを敷くだけでいいから、こっちのわけの方が強いと思う)からアーチ橋が山間に数多く作られます。

やがて、この山間に電力供給用の発電ダムが建設されることになり、旧糠平温泉街と一部の軌道がダム湖の下へ消えることになる。
温泉街と旧糠平駅は対岸へ移動されましたが、タウシュベツ川と音更川の合点に作られたタウシュベツ川橋梁(1937年;130m)は、そのまま湖の底へ沈んでしまうことに。

それでも秋口からの放流と冬期間の減水で橋は限られた期間地上へ姿を現しています。
やがて鉄道マニアなどから「幻の橋」として全国へ知られ、近年『北海道遺産』にも登録されました。
以前は連日、留まることなく写真家や旅行者が訪れて、1年を通したその勇姿を撮影していましたが、そこへ至る林道で事故が相次いだため、現在はゲートで封鎖されてしまい、事前許可を取らなければ行くことはできません。(定期ツアーはあります)

幻の橋を望む専用の展望台が設けられているけれど、近くへ行くのは難しくなりました。
しかし、厳寒期に凍結した湖面は、橋までのアクセスを容易にしてくれて、徒歩で行くことは可能です。(氷の状態によりますが主に1月~2月のワカサギ釣り期間)

いざ、行って見ると橋が見えてからも約1時間歩く(スノーシューなどを履いて)ことになり、見通しの良い景色は距離感を鈍らせることに気づきます。

こういうところで橋だけではなく、切り株まで撮っているのが『ねこん』です。
かつてこの辺りが森だったことを教えてくれて、アーチ橋同様に限られた期間だけ地上に姿を現す切り株です。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
トーイ様 (ねこん)
2011-01-05 16:17:50
あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いいたします。
威厳たっぷりに立ち尽くす大木も地中の根は意識ある生き物のような形をしています。
この湖は湖水に洗われたためか根も露わになって異世界の生き物に見えるんですね。
色んなものに目をやっているとここは、自然以外にも贅沢な景色なんだなーって思います。
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yuhipop様 (ねこん)
2011-01-05 16:14:01
あけましておめでとうございます。
ほんねんも『きりかぶMANIA』をご愛顧のほどよろしくお願いいたします。
めがね橋の周囲に群れる切り株は個性者揃いです。夏はめがね橋とともに湖の下に沈みますが、水が減ってくる秋から翌春まで不思議な湖畔風景を見せてくれます。そんなこの湖が好きです。
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ねこんさま (トーイ)
2011-01-01 09:27:55
元旦から幻の景色(切り株も写っているなんて、はじめて!?)、ありがとうございます!

この切り株、なんだか雪の中で孤軍奮闘、気高くみえます。

ことしも、たくさんの切り株とものがたりをみせていただけたら、うれしいです。

どうぞよろしくお願いいたします。
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明けましておめでとうございます (yuhipop)
2011-01-01 01:25:30
明けまして おめでとうございます。
冬のめがね橋は、ねこんさんには、二度美味しいトコなんですねぇ・・・。
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