愛川欽也さん80歳で死去 もう聞けない「おまっとさん!」(スポーツ報知) - goo ニュース
「ポールタマタマテトラにジンジロゲ~」なんて、面白がって歌ってたなぁ~。
キンキンの深夜放送を聴いて育った。
つつしんでご冥福をお祈り申し上げます。
(以下、記事全文)
愛川欽也さん80歳で死去 もう聞けない「おまっとさん!」
「キンキン」の愛称で親しまれ、テレビの司会や映画、ドラマなどで半世紀にわたって芸能界の第一線で活躍してきたタレントで俳優の愛川欽也(あいかわ・きんや、本名=井川敏明)さんが亡くなっていたことが16日、分かった。80歳だった。妻でタレントのうつみ宮土理(71)や家族の意向で17日に都内で密葬が営まれ、その後正式に発表される予定。愛川さんは3月に20年間、司会を務めてきたテレビ東京系「出没!アド街ック天国」を降板。病状を伏せ、治療に専念していた。
司会、俳優、映画監督など多才な活躍で昭和、平成とお茶の間に愛され続けた愛川さんが、静かに旅立っていた。今年に入って体調を崩し、復帰を目指して治療に専念していたが、再び「おまっとさん!」の声を聞くことは、かなわなかった。
この日、都内の自宅前には「愛川さんが厳しい状態にある」という情報が広まり、多くのマスコミが集まった。夜に所属事務所スタッフが「明日の午前10時にファクスで連絡します」とだけ説明。近所の住人によると、この日、愛川さんの亡きがらを納めるひつぎが運び込まれていた。この件について、事務所関係者は「分かりません」を繰り返した。うつみや家族の意向で17日に密葬を営み、荼毘(だび)に付した後、正式な発表をするとみられる。
この1か月半、うつみは付きっきりで夫を看病してきた。病状についての報道にも、周囲を心配させまいと、重病でなく「風邪」と押し通した。しかし、8日に出した夫の病状についてのコメントには「今までのん気に生活させてもらった分、今は思いっきり甘やかせています」と痛切な叫びのような心情が込められていた。心労は激しく、しょうすいし切っているとみられるが、密葬では気力を振り絞って同志でもあった最愛の夫を見送ることになる。
愛川さんの代表作といえば、75年に第1作が公開された映画「トラック野郎」シリーズが有名だ。昨年亡くなった菅原文太さんとの名コンビで、「やもめのジョナサン」こと松下金造役を好演し、大ヒットを記録した。俳優業と並行して、自在でシャープなアドリブが買われ、司会者としても引っ張りだこ。日テレ系「11PM」で人気を得ると、次々にバラエティー番組に進出。フジ系「なるほど!ザ・ワールド」は81~96年の15年間、テレビ東京系「出没!アド街ック天国」は20年間、メイン司会を務め上げ、14年に「世界最高齢の情報番組司会者」としてギネス記録にも認定された。
多忙な仕事の傍らで、後進育成にも力を入れた。00年には「劇団キンキン塾」を結成。09年には私財をなげうって劇場「キンケロ・シアター」を東京・中目黒に建てた。こよなく愛したこの劇場で、18日からは監督・主演・脚本を務めた愛川さんの遺作となった新作映画「満洲の紅い陽」が公開される。
◆愛川 欽也(あいかわ・きんや)本名・井川敏明。1934年6月25日、東京都生まれ。埼玉県立浦和高出身、俳優座養成所から56年に劇団三期会入り。71年からTBSラジオ「パックインミュージック」のDJとしてキンキンの愛称で親しまれ、74年から日本テレビ系「11PM」の司会。映画「トラック野郎」シリーズ、司会としてフジテレビ系「なるほど!ザ・ワールド」、テレビ東京系「出没!アド街ック天国」など幅広く活躍。78年に離婚し、うつみ宮土理と再婚。