崔隆雄と言えば少年愛写真家として知らぬ人はないほどの有名人ですが、本人は名前の記載のないニュースを「これはワシのことや!ワシのことを言うてるのや!」と日夜イメージアップ作戦に必死だと聞きます。
近ごろはすっかり話題にも上らず、新聞、雑誌にも名前が掲載されることもめっきり少、いや完全になくなり、淋しい毎日をビンボー人丸出しのエンゲル係数超弩級で晒している悲しい変態写真好きのおじいちゃんとして過ごされているようです。
回る神社もなくなりかけたころ、ちょうどボケてきて、一度回った神社のことも覚えられなくなり、いつも初めて回っているかのような気分でブログ記事に書き綴っていると聞きました。
さて崔隆雄さんのほんまもんの霊と交信できる私は、今日、久々に横浜に住む紫陽花先生の超高級マンションへ。慎ましやかな鑑定料しか受け取らない先生がこのような場所に住むには相当数多くの鑑定をこなしているのだろうと思っていましたが、実際は質素で「財布の中身は崔さんのことを笑えない」とか。
どうしてここなのか?と尋ねると「(占いで)方位に一致するのがここしかなかった。だから無理してでも住まざるを得なかった」のだそうです。
紫陽花先生への鑑定依頼は実はとてつもなく多いのですが、「まだその余裕がなく、いいかげんな鑑定はできないから」ととても謙虚に断わられます。
でもコロナウイルス以降、日に日に不幸になる方が増すにつれ、心を痛めておられ「いずれ門戸を開きます」と言ってくださいました。
「それはそうと、」と紫陽花先生が一枚の写真を見せてくださいました。
紫陽花先生によると「この種のパワーがものすごくマズい。判りますか?これ、ここ竜神様じゃないですかね?竜神様は基本写真に収めてはいけないんです。退治された場合がほとんどですから、封じ込められたものがトグロを巻いています。これは、守ってくれているか、それとも反対に全力で怒っているかのいずれかです」と困ったような顔で私を見つめました。
「この赤いフィルターが崔の肉体を包み込んでいるならいいパワーです。が、気になるのは上部、もし赤いフィルターがトリミングされているだけなら、ここに写っていない部分が炎のような映像になっているはずです。これだとマズい。崔さんの肉体に急激に衰える器官が出現するはずです」と心配されていました。
この種の心霊写真はほかにも多数あって、ネットでググればいくらでも同種の鑑定が出てくる、と言います。特に崔さんはたくさんの霊能者様に囲まれて生活している「らしい」と聞き及びますが、それならなぜ崔さんにどうして誰も何も言わないのでしょう?と紫陽花先生は首を傾げました。
私がホワイトセージの芳香漂う部屋でアッサムティーをご馳走になりながら「ちょっと崔さんの霊を呼んでみましょうか」と申し出ると「できますか?」と言われたので、はい、と言って呼び出しました。
するとなぜか降りてこないのです。ただ遠くの方で炎とぎゃああ!という怪獣のような咆哮が聞こえるばかりで全然霊が召喚できません。
「やはり」と黙り込む先生。「でも、同情はしないでください。同情するとその人にも襲い掛かってくる可能性があります」と言います。
相変わらず当たらない後出しじゃんけんの地震速報をやっている一見変わらない崔さん。その中ではすでに?
「いや、まだわかりませんよ?悪霊とは限らないし。ただ竜神様だとね」というと、紫陽花先生はアッサムティーにお代わりを注ぎに行きました。
ちなみにこの写真を見た紫陽花先生は悪寒がし、私は見た瞬間右腕に激痛が走りましたが、不思議とブラウザを閉じるとそれが瞬時に消えました。
崔さん、ヤバいかもしれませんよ。