林君はなんの役にも立ちません

いつも私にまとわりついて金目の物を毟り取っていく林（リン）君。

旅行にいくというと、勃つ起さんが林君を誘うので仕方ありません。

代わりにホテルでは散々尻を撫で回しますが、触られ慣れてると見えて、何も言わないので、かわいいところもあります。個人的にはジャニーズの内村颯太君にちょっと似ていると思てます。心の中ではジャニーズの尻を撫でていると妄想して満足しています。

この前の台風の日、台風をヘタレとバカにしていたら、「占」と書いた看板が思いきりぶっ倒れてしまいました。私は絶賛足チョンパ攻撃を受けている真っ最中だったので、薄れゆく意識の中で「りんくんー看板勃てといてや～」とつぶやきました。すると林君は店にすっ飛んでいき、立て直しといてくれました。見に行くとかろうじて残っていた片方の面の破片が見事に吹っ飛び、明らかに誰かに蹴りを入れられたような壊れ方をしていました。

あーんあーん看板の蛍光灯また丸見えや。と嘆きました。

大阪では蛍光灯が剥き出しだと、まず盗まれます。

もっとも蛍光灯だけがついていても、なんの店だか分からないとは思われました。

おそらく林君が立て直すついでに蹴りを入れたのだと思われました。

私が救急車を呼んだ時も、地下鉄の駅でおめこ駅員に介抱されていた時も、林君はいませんでした。

海水浴と、美術館めぐりと、鳴門の遊覧船と、そんなときばかりあいつはいます。あーんあーん。下心見えすぎであーんあーん。いやん、ばかーん。