ええ男（バイブ）になったのに不発

髪を切りました。

こけしみたいになりました。

北の黒電話と、西のこけしで、和室でも作るのかと思われました。

私はいっそこのまま、電動こけしになろうかと思っています。

てっぺんからのハゲと、おでこからのハゲ、前頭葉部分でバルジ大作戦でも展開されるのではと、気が気ではありません。

まさに「頭部戦線　異状アリ」です。

電動こけしになったら、そうま君のアナルを思いっきり責めたろうと考えています。

というのも、とも君と会った崔、「そういえばそうま君、アナルバイブ買うた言うてました」というのを聴いていたからです。

そこで早速ハッテン場で試してみる気になりました。

私の認識では、この髪型でハッテン場に行っても人間だとバレないとなっています。

誰かが私をバイブと間違えて使ってくれるようなら、そうま君のアパートの部屋にもぐりこんで、バイブに化けてやろうと思いました。

ハッテン場へ。

サウナに入って、早速ハッテンルームに。

ええ男のそばで横になりましたが、私を見るとまるで「私は武漢から帰りました」と言わんばかりに、誰もが急に席を立ち始めました。

仕方がないので、好みでも何でもないじじいのそばに行きましたが、やはりこちらを凝視すると勃つ代わりに、立ち上がりました。とうとうひとりきり。

分娩待ちの妊婦さんみたいになりました。

あるいは帝王切開から生まれてきた逆子。

これではハッテンは無理かと思われました。

不発のところをファンに見つかり、「事務所に売り専でも呼べばいいのに」と捨て台詞を吐かれました。

みじめやとです。崔です。