クリスマス。

また、この日がやってきたなって感じ。

けれど…

クリスマスの前の日あたりが友人の命日であるので
街の艶やかで華やかな賑わいさえも、私にとっては苦痛でしかありません。

一人になると
しんしんと冷える空気の中で、尚更それを思い
18年前が、まるで昨日の様におもいだされるのです。

でも、やっとというか
どうやっても、「最後には白と黒の世界にしか見えなかったこの日」に

最近、
徐々に赤と緑が射していることに気が付きました。


泣くことしかできなくて、後を追うことしか考えてなくて…
振り払うように生きて、死にしがみ付いて、背中に黒いものを背負ってたあの時より、私は大人になったと思う…


誰かを思う事は、時には人を狂わせるけれども、こんなにも人を穏やかにするのだと。

今年、墓前で私は泣きませんでした。
今までで、初めてのことだと思います。
毎年子供の様に泣きじゃくって震えていましたが。

立派ではないけれども、生きてるよって言えたからだと思います。