崩壊の音、死の匂い

突然のこと。

先日、それから外された。

自分にとっては重要な位置にあったそれの為に、常日頃から密かに食事の管理をして、泳いだり乗馬をしたりと体系と体調管理をしてきたのに。
やはり歳と重力には勝てないんだな。
…と言い聞かせる。

食べなければ体力がなくなる、体力がなければ動けない、食べるものを考えなければならない。
その板ばさみに悩まされながら、誰も言わず、ひっそりと一人で取り組んできていた。
まるでそれと平行するように、少しずつ少しずつ欠けていく自分の感情。
追い討ちをかけるように虐げるものの存在。
なくなっていく痛み。
思いやったり、心の芯から笑うことの楽しさ。



そんなに嫌なのか。
アタシがそれなのが、そんなに嫌なのか。
アタシが努力しているさまがそんなに嫌なのか。
アタシがする事を、次々摘み取っていって。
さぞかし楽しいだろう

アタシも
そぐわない者を虐げる
その人間性が嫌い!


そこにあるのは悲しみでも怒りでもない。
顔面にへばりついた様な微笑み。
どうせ守ってくれる人なんかいない。
むしろ期待なんかしてないんだし。

一人だ一人だと言ってた奴も、結局一人じゃなかった。
嘘つきばっかり。
嘘つきばっかり…


現実逃避。